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歯を失ってしまったらどうしたらいいの?

2023.07.14

むし歯や歯周病、突然の怪我、事故など、歯を失うきっかけは多く存在しますが、正しい対処法をご存じですか?

失った状態のまま放置すると新たなトラブルがおこる可能性があるため、注意しなければいけません。

こちらのページでは、歯を失った状態を放置するリスクや正しい対処法について分かりやすくまとめました。現在歯がない状態を放置している方や抜歯を予定している方はぜひご参考ください。

歯を失うとどんなことが起こるか

歯を失った後は部分的にすき間ができるだけでなく、周囲の歯や「飲み込む」「話す」といった日常生活にも変化が現れます。

以下のトラブルがおこらないよう、できるだけ早めに歯を失った後の機能回復治療をご検討ください。

隣在歯の傾斜

歯は隣の歯と支え合って生えているため、抜歯などでスペースができればその方向へ傾きます。時間をかけて少しずつ変化していくことから、初期段階で患者様自身が気づくことはほとんどありません。

1本の歯が傾くとその隣にある歯も傾き始めるため、結果的に全体の見た目や噛み合わせが崩れてしまい、一部の歯や顎関節の負担増加、顔の歪みなどを引き起こします。

対合歯の挺出

歯は噛み合うことで高さを維持しています。噛み合う歯がない状態が続くと、徐々に高さが増して周囲の歯と合わなくなってくるため、注意しなければいけません。噛み合わせが崩れるだけでなく、被せ物をするときにご自身の歯を削る量が増えたり、奥歯であれば噛み合う側の歯ぐきを傷つける恐れもあります。

咀嚼障害

一部の歯がない状態では、全体でバランスよく噛むことができません。うまく噛めないことで食事そのものが面倒になったり、無意識に噛む回数が減ったりします。その結果、胃や腸の負担が増えたり、食べるものが偏って栄養不足になったりなど、トラブルにつながるケースが多いため注意が必要です。

審美障害

歯を失った部分は一見黒く見えるため目につきやすく、放置することで見る側に清潔感がない印象を与えます。審美性や清潔感を維持したい方は、入れ歯ブリッジインプラントなど人工的な歯を作る治療をご検討ください。

発音障害

歯を失いスペースができることで話すときに空気が抜けやすくなり、はっきりとした発音ができなくなります。とくにサ行の発音に影響しやすく、元に戻すには人工的な歯を入れるほかありません。発音は審美障害と同じく対人関係にかかわるため、注意しましょう。

歯を失った状態を放置すると、周囲の歯が倒れてきたり、噛み合わせや見た目、発音に影響がでたりします。トラブルを引き起こさないためにも、できるだけ早めに次の治療をご検討ください。

なくなってしまった歯を補う治療方法

歯を失った状態を放置するリスクは、決して小さいものではありません。たった1本分のスペースを放置するだけでも、お口の環境が大きく変わってしまう可能性があります。

トラブルを防ぐには歯を失った部位を補う機能回復治療が必要です。「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3種類がありますが、お口の状態によって適切な治療法が異なります。それぞれの特徴やメリット・デメリットをくわしくみていきましょう。

インプラントによる治療

インプラントは、チタンのボルトを顎骨に埋入して人工の歯根を作り、その上に被せ物を行う治療法です。

保険適用外の治療になります。顎の骨に人工歯根を植え込む手術が必要となります。治療後は、厳密な咬合のチェック、メンテナンスが必要です。独立タイプであるため周囲の歯を削ったり、負担をかけたりすることがないことがメリットです。

ブリッジによる治療

ブリッジは、失った部位の両隣にある歯を利用して、橋のようにつながった被せ物を入れる治療法です。

保険内と保険外のものを選ぶことができ、素材によって見た目が異なります。土台となる両端の歯は健康な状態であっても削らなくてはいけません。

固定式でお手入れは今までどおり行えますが、被せ物と欠損部の間のすき間には汚れがたまりやすいため、意識して磨く必要があります。セラミックの被せものを選択すると汚れが付きにくく、被せた歯の2次う蝕を防ぐことができます。

入れ歯による治療

入れ歯は、取り外しが可能な人工歯を使用した治療法です。

保険内と保険外のものを選ぶことができ、ブリッジと同じく素材によって見た目や使用感が異なります。欠損部の歯ぐきのうえに被せて使用するため違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかりますが、インプラントやブリッジとくらべると安価で製作可能です。

部分入れ歯の場合、保険内のものは金属のバネがつくため、人目につきやすい傾向にあります。

金属のバネを使用しない、バネが目立たない義歯もありますので、お悩みの方はご相談ください。

まとめ

歯を失った状態を放置すると、見た目が変化することはもちろん、全体の噛み合わせが崩れたり、一部の歯や顎関節の負担が増えたりなど別のトラブルへつながる可能性があります。ほかの歯の寿命も短くなりますので、できるだけ早めの対処を心がけましょう。

当院では歯を失った後の治療について事前に分かりやすくご説明し、患者様のご要望やお口の状態にあった最適な方法をご提案しております。「これ以上歯を失いたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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