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歯医者で受けるフッ素塗布!効果や流れ、注意点を解説

2025.06.11

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

歯にフッ素塗布するイメージ

歯医者で受けるフッ素塗布は、虫歯予防において非常に有効な方法とされていますが、具体的な効果や塗布の流れ、注意点がよくわからないという声も少なくありません。

この記事では、フッ素の持つ効果や、歯科医院でのフッ素塗布の流れ、施術後の注意点、さらには塗布を受ける頻度や自宅でのケア方法まで、わかりやすく解説します。フッ素を上手に取り入れて、虫歯になりにくい健康な歯を目指しましょう。

フッ素の効果

フッ素の効果について説明する歯科医

フッ素塗布が歯科治療で広く推奨される理由は、その優れた虫歯予防効果にあります。フッ素が歯に与える効果について、詳しく見ていきましょう。

歯質の強化作用

フッ素の最も重要な効果の一つが、歯質を強化する作用です。歯の外側を覆う組織であるエナメル質は、主にハイドロキシアパタイトという結晶で構成されています。フッ素は、この成分と結合して、フルオロアパタイトというより酸に強い結晶構造を形成します。

虫歯は口の中の細菌が糖分を分解して酸を産生し、その酸によって歯が溶かされることで発生します。フッ素によって強化された歯質は、酸による攻撃に対してより強い抵抗力を示すのです。

再石灰化の促進

歯は、歯の成分が溶け出す脱灰と、その成分を再び歯に取り込む再石灰化を繰り返しています。食事や間食の際に口の中のpHが下がると脱灰が起こり、唾液の作用によってpHが回復すると再石灰化が進むのです。

フッ素は、この再石灰化のプロセスを積極的に促進する働きを持っています。特に、脱灰が始まった状態の初期の虫歯に対しては、フッ素の働きで再石灰化が効率的に進むため、虫歯の修復や進行の阻止が期待できます。

これにより、虫歯部分を削って詰める虫歯治療を行う前に、歯の自然な修復機能を活用して虫歯の進行を止めることが可能になります。

細菌の活動抑制

フッ素には、虫歯の原因となる細菌の活動を抑制する効果もあります。口の中に存在するストレプトコッカス・ミュータンスなどの虫歯菌は、糖分を代謝して酸を産生し、この酸が歯を溶かす原因となります。

フッ素は、これらの細菌の活動を抑制することで、酸の産生量を減少させます。さらに、細菌の歯への付着を阻害する効果も報告されており、プラーク形成の抑制にも貢献します。

これらの作用により、虫歯の発生リスクを根本的なレベルで低下させることができます。

歯医者でのフッ素塗布の流れ

フッ素塗布の前に歯石除去をして歯の汚れを取るイメージ

歯医者でのフッ素塗布は、専門的な知識と技術を持った歯科医師や歯科衛生士によって行われます。ここでは、一般的なフッ素塗布の流れについて解説します。

事前準備と口腔内の清掃

フッ素塗布を行う前に、まずは口腔内の状態を確認し、フッ素が歯の表面に直接作用するよう付着したプラークや歯石などの汚れを丁寧に除去します。フッ素は初期段階の虫歯の進行を抑制する効果はありますが、すでに穴が開いたような進行した虫歯を治すことはできません。

そのため、もし虫歯がある場合には、フッ素塗布の前に適切な治療が行われます。

フッ素塗布

準備が整ったら、いよいよフッ素の塗布を行います。歯科医院で使用されるフッ素は、一般的な市販の歯磨き粉に含まれるフッ素よりもはるかに高濃度のものです。

塗布方法には、ブラシや綿球で塗る方法、トレーを使用する方法などがあります。

ブラシや綿球にフッ素を付けて1本1本の歯に丁寧に塗布を行う方法は、最も確実に全ての歯面にフッ素を行き渡らせることができます。患者さまの歯列に合わせたトレーにフッ素ジェルを入れて数分間保持するトレー法は、一度に全ての歯にフッ素を塗布できるため効率的です。

フッ素を塗布した後は、フッ素が歯に十分に取り込まれるよう、一定時間そのままの状態を維持します。通常1~3分程度の待機時間が設けられ、この時間を十分に確保することで、フッ素塗布の効果を最大限に引き出すことができます。

待機時間が終了したら、口をゆすぐことはせず、口内に残った余分なフッ素や唾液を軽く吐き出します。

施術全体の所要時間は、準備から後処理まで含めて通常15~30分程度です。施術中に痛みを感じることはほとんどなく、多少の酸味を感じる程度で、小さなお子さまでも安心して受けられるでしょう。

塗布後の説明と注意点

フッ素塗布が完了したら、歯科医師や歯科衛生士から、塗布後の注意点や次回のフッ素塗布の推奨時期などについて説明があります。効果を最大限に引き出すために、これらの指示をしっかりと守ることが大切です。

歯医者でフッ素塗布を受けたあとの注意点

歯医者でフッ素塗布を受けたあとの注意点のイメージ

フッ素塗布の効果を最大限に活かすためには、施術後の過ごし方が重要になります。

フッ素塗布後は、30分~1時間ほど飲食を控えることが推奨されます。フッ素が歯の表面にしっかりと定着し、内部に吸収される時間を確保するためです。この時間内に飲食をすると、フッ素が流れ落ち、期待される効果が十分に発揮されない可能性があります。

同様に、フッ素が流れ落ちるのを防ぐため、塗布後しばらくは歯磨きやうがいも控えましょう。

また、フッ素は予防的な処置であり、塗布したからもう虫歯にならないというわけではありません。日常のセルフケアを徹底してこそ、その効果が発揮されることも覚えておきましょう。

歯医者でフッ素塗布を受ける頻度

歯医者でフッ素塗布を受ける頻度のイメージ

フッ素塗布の効果を持続させるためには、適切な間隔での定期的な施術が重要です。適切な頻度は、個人の虫歯リスクや年齢によって異なります。

お子さまの場合

子どもの場合、特に乳歯が生え揃う2歳頃から永久歯への生え変わりが完了する12歳頃までは、3~6か月に1回の頻度でフッ素塗布を受けることが推奨されます。乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質が成熟していないため、フッ素の取り込みが特に効率的に行われます。

子どもの時期に定期的なフッ素塗布を受けることで、生涯にわたって虫歯になりにくい歯質を獲得できます。

永久歯が生え揃った中学生以降の場合は、虫歯のリスクや口の中の状態に応じて4か月~1年に1回程度の間隔で施術を受けることが一般的です。

虫歯になりやすい体質の方や、過去に虫歯の治療経験が多い方は、より短い間隔での施術が推奨される場合があります。

成人の場合

成人の場合は、通常6か月~1年に1回の頻度が目安となります。歯周病により歯根が露出している方、唾液の分泌量が少ない方、糖尿病などの全身疾患をお持ちの方は、より頻繁な施術が必要になることがあります。

また、矯正治療中の方は、装置の影響で口腔清掃が困難になり、虫歯のリスクが一時的に高くなるため、矯正期間中はより頻繁なフッ素塗布が有効です。

自宅でのケアにもフッ素を取り入れよう

自宅でフッ素入り歯磨き粉を使用するイメージ

歯科医院でのフッ素塗布は、虫歯予防に非常に効果的ですが、それだけで完璧というわけではありません。毎日行う自宅でのケアにフッ素を取り入れることで、さらに虫歯予防効果を高められます。

フッ素入り歯磨き粉の使用

毎日の歯磨きの際にフッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の表面に常にフッ素を供給し、再石灰化を促進したり、歯質を強化したりする効果が期待できます。フッ素塗布と同様に、少しでもフッ素を残せるよう使用後のうがいは強くしないでください。

また、歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度は、年齢によって推奨されるものが異なります。歯科医師や歯科衛生士に相談の上、適切なものを選ぶことが大切です。

フッ素洗口液の活用

フッ素洗口液は、歯磨きの後に使用することで、お口の中にフッ素を持続的に留められます。特に、就寝前に使用すると、唾液の分泌量が減る就寝中の虫歯予防に効果的です。

フッ素洗口液も、濃度や使用頻度などが製品によって異なりますので、歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで使用しましょう。

まとめ

フッ素塗布して虫歯のない家族のイメージ

フッ素塗布は、虫歯予防において非常に有効な方法です。再石灰化を促し、歯を強くし、虫歯菌の働きを抑えるという3つの働きによって、子どもから大人まであらゆる世代に恩恵をもたらします。

歯医者での塗布は定期的に受けることが大切であり、施術後の注意点を守れば効果をより引き出せます。さらに、日常生活でもフッ素入りの歯磨き粉や洗口液を取り入れ、自宅での予防もしっかりと行うことが虫歯のない口腔環境を築くために欠かせません。

歯医者でのプロのケアと、自宅でのセルフケアを両立させて、大切な歯を守っていきましょう。

フッ素塗布を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。

一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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