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虫歯の詰め物が取れた時の対処法と治療

2025.09.18

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

詰め物が取れた歯を鏡で見ている女性

虫歯の詰め物が突然取れてしまい「どうしたらいいのかわからない」と不安になった経験はありませんか。放置すると虫歯が進行したり、痛みや腫れが悪化したりするリスクが高まるため、早めの対応が大切です。

今回は、虫歯の詰め物が取れる原因や自宅でできる応急処置について詳しく解説します。急なトラブルでお困りの方や、正しい対応方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

詰め物が取れる原因

詰め物が取れたところが虫歯になっている歯

ここでは、虫歯の詰め物が取れる主な原因について解説します。

虫歯の再発

詰め物の下や周囲に新たな虫歯ができると、詰め物と歯の間に隙間が生じ、接着力が弱まって取れやすくなることがあります。特に、日々の歯磨きが不十分な場合や、定期的な歯科受診を怠っている場合にこのリスクが高まります。

詰め物の劣化や破損

詰め物は長期間の使用や、飲食による温度変化、摩耗などで劣化しやすくなります。これにより、詰め物自体が割れたり、接着剤が弱くなって外れやすくなったりすることがあるのです。

噛み合わせの問題

噛み合わせの不具合は、詰め物が外れる原因になりやすいです。特に上下の歯が強く当たる部分や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合、詰め物に過度な力が加わりやすくなります。

詰め物が取れやすい場合は、歯科医院で噛み合わせのチェックを受けることが重要です。

外傷や衝撃によるもの

硬い食べ物を噛んだときや、スポーツ中に口元をぶつけたときなど、強い衝撃が加わると詰め物が外れてしまうことがあります。詰め物をした歯は天然歯よりも衝撃に弱いため、硬い飴や氷、ナッツ類を噛む際には注意が必要です。

詰め物が取れたときの対処法と避けるべき行動

指でバツを作る女性

ここでは、詰め物が取れたときの対処法と避けるべき行動について解説します。

詰め物が取れたときの対処法

詰め物が取れた場合は、まず取れた詰め物を清潔な容器に保管しましょう。また、取れた部分を指や舌で触らず、うがいをして口腔内を清潔に保つことが大切です。さらに、食事の際は詰め物が取れた側で噛まないようにしましょう。

痛みがある場合は、冷たい水や甘いものの摂取を控え、刺激を避けることが大切です。市販の痛み止めを服用する際は、用法・用量を守りましょう。

詰め物が外れたままにしておくと、歯と詰め物の隙間から細菌が侵入しやすくなり、再び虫歯ができる原因となります。放置するほど虫歯の進行や歯の破損につながるため、できるだけ早めに歯科医院で治療を受けることが重要です。

詰め物が取れたときに避けるべき行動

取れた詰め物を自分で接着剤を使って戻すことは避けましょう。市販の接着剤は口腔内で使用することを想定しておらず、使用すると粘膜や歯に悪影響を及ぼす恐れがあります。

また、取れた部分を舌や指で頻繁に触れると、細菌が入りやすくなり炎症や痛みの原因となるため注意が必要です。細菌感染などのトラブルを防ぐためにも、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

歯科医院を受診するタイミング

歯科医院のイメージ

次のような症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

  • 強い痛みや歯ぐきの腫れ、出血がある
  • 詰め物が取れた部分に大きな穴が空いている
  • 冷たいものや甘いものがしみる
  • 詰め物と一緒に歯の一部が欠けた

そのままにすると症状が悪化するため、なるべく早く歯科医院を受診することが大切です。歯科医院に連絡する際は、以下のような情報をできるだけ具体的に伝えると診療がスムーズになります。

  • 詰め物が取れた日付
  • 痛みやしみる症状の有無・強さ
  • 取れた詰め物を保管しているかどうか

特に、強い痛みがある場合や詰め物を飲み込んでしまった場合は、早めに受診が必要です。詰め物が手元にあれば、再装着できる可能性もあるため持参するとよいでしょう。

詰め物が取れたときの治療

詰め物が取れた歯の再治療をする歯科医師

ここでは、詰め物が取れたときの治療について解説します。

再装着できる場合

詰め物が破損しておらず、土台となる天然歯や詰め物に大きな問題がない場合は、消毒や調整を行ったうえで再度装着できることがあります。再装着が可能かどうかは歯科医師の診断が必要です。

新しい詰め物が必要な場合

詰め物が変形・破損していたり、虫歯が再発していたりする場合は、新しい詰め物を作製して装着する治療が選択されます。

このときに使用する詰め物の材料には、レジン(樹脂)、金属、セラミックなどがあります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

  • レジン:自然な見た目を再現できるが、耐久性はやや劣る
  • 金属:強度は高いが、目立ちやすい
  • セラミック:審美性と耐久性に優れるが、費用が高い

詰め物の素材を選択するときには、治療部位や噛み合わせ、費用、アレルギーの有無などを踏まえて検討することが重要です。

通常1~2回の通院で治療が完了するケースが多いですが、虫歯の進行度や選ぶ材料によってはさらに通院が必要になるケースもあります。

治療にかかる費用と通院回数

治療にかかる費用と通院回数のイメージ

保険診療では、レジンや銀歯といった素材が使用されます。

レジン(樹脂)は、小さな虫歯に用いられることが多く、費用は3割負担で1,500円前後が目安です。自然な見た目で費用は安価ですが、強度はやや劣ります。

銀歯の費用は3割負担で2,000円〜3,000円程度が一般的です。強度が高いため奥歯に使用されることが多いですが、口をあけたときに目立ちやすい点はデメリットです。

セラミック素材の詰め物を選択する場合は、基本的に保険適用の対象になりません。そのため、保険診療に比べて高額な費用がかかります。セラミックの詰め物の費用は、1本あたり4万〜8万円程度が目安です。

費用は高額ですが、審美性と耐久性に優れています。天然の歯のような見た目を手に入れたい方、できるだけ長く使用したい方に選ばれています。

治療は通常1~2回の通院で済むことが多いですが、虫歯の進行度によっては追加治療が必要になる場合もあります。早めの受診が大切です。

詰め物が取れたときの再治療における注意点

詰め物が取れたときの再治療における注意点のイメージ

ここでは、詰め物が取れたときの再治療における注意点について解説します。

アレルギーの可能性

虫歯の詰め物が取れた際に再治療を行う場合、使用する材料によってはアレルギーや副作用が起こる可能性があります。

特に金属製の詰め物を選択した場合、唾液によって金属イオンが溶け出し、体内に取り込まれると、金属アレルギーの症状が現れる可能性があるでしょう。そのため、アレルギーをおもちの方は事前に歯科医師へ伝えることが重要となります。

治療後の違和感

詰め物をした直後は、噛み合わせや舌触りに違和感を覚えることがあります。通常は数日〜1週間ほどで自然に慣れていきますが、新しい詰め物が高すぎたり形が合わなかったりすると違和感が続くことがあります。

治療後の違和感がなかなか改善されない場合は、早めに歯科医院へ相談することが大切です。また、治療直後は詰め物が完全に定着していないことがあるため、硬い食べ物や粘着性のある食品は控えることが推奨されます。

定期的なメンテナンスの必要性

虫歯の詰め物は一度装着すれば終わりではなく、できるだけ良い状態を保つためには定期的なメンテナンスが不可欠です。一般的には3〜6か月ごとの歯科検診が推奨されており、この際に詰め物のズレや劣化、虫歯の再発がないかをチェックします。

詰め物を長期間使用すると、天然の歯との間に小さな隙間や段差ができたり、接着が弱まって浮いてきたりすることがあります。これによって、食べ物が挟まりやすくなったり、舌で触ると引っかかる感じがしたりするのが特徴です。

この状態を放置するとできた隙間から細菌が侵入して、虫歯の再発や詰め物が取れる原因につながるため注意が必要です。そのため、歯科医院での定期的なチェックを継続することが大切です。

歯の詰め物が取れるのを防ぐ方法

ナイトガードとケース

歯の詰め物は虫歯治療や歯の欠けた部分を補うために重要ですが、取れてしまうと再治療が必要になったり、歯に負担がかかったりします。詰め物が長持ちするようにするためには、日常生活でのちょっとした注意が大切です。

しっかり歯磨きを行う

詰め物の周りは虫歯になりやすい場所です。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って隙間の汚れをしっかり取り除くことが重要です。特に詰め物と歯の境目は丁寧に磨きましょう。

硬いものや粘着性のあるものを避ける

キャラメルやガム、氷などの硬いものや粘着性のある食品は、詰め物を押し出したり、破損の原因になります。できるだけ控えるか、噛む力が均等にかかるようにしましょう。

歯ぎしり・食いしばりを防ぐ

歯ぎしりや食いしばりは詰め物に大きな負担をかけます。寝ている間に歯ぎしりをする人は、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースの使用を検討すると良いでしょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

詰め物は時間が経つと劣化したり、隙間ができたりします。定期的に歯科医院でチェックしてもらうことで、早期にトラブルを防ぐことができます。

詰め物に合った素材を選ぶ

金属、セラミック、レジンなど、詰め物の素材によって耐久性が異なります。歯の位置や噛み合わせに合った素材を選ぶことで、取れるのを防ぐことができる場合があります。

まとめ

笑顔の女性

虫歯治療の詰め物が外れたときは、まず口の中を清潔に保ち、できるだけ早めに歯科医院を受診することが重要です。外れる原因としては、接着剤の劣化や虫歯の再発、噛み合わせの不具合などが挙げられます。

治療方法は、詰め物の再装着や新しい詰め物の作製が中心です。保険診療で対応できる場合も多いため歯科医師に相談しましょう。

治療した歯は天然歯に比べてどうしても再発しやすいため、定期的な歯科検診やメンテナンスを続けることが、長く健康な歯を守るポイントです。

虫歯にお悩みの方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。

一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください

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