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子どもも歯医者でフッ素塗布を受けられる?効果や流れも

2025.07.16

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

むし歯の無いきれいな歯で笑顔の女の子

子どもの虫歯予防において、毎日の歯磨きや食生活の工夫は重要ですが、それだけではなく歯科医院で行うフッ素塗布も重要な役割を果たします。特に最近では、乳歯や生えたばかりの永久歯を守る手段として注目を集めています。

「フッ素って安全なの?」「子どもでも歯医者で受けられるの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、フッ素塗布の基礎知識から子どもが実際にフッ素塗布を受ける際の流れ、受けたあとの注意点や適切な頻度まで、わかりやすく丁寧に解説します。子どもの歯を虫歯から守り、健康な成長をサポートするため助けになれば幸いです。

フッ素の効果

歯ブラシにつけたフッ素

虫歯予防において、フッ素は非常に重要な役割を担っています。子どもの歯はやわらかく、虫歯菌の影響を受けやすいため、日々の歯磨きや食生活の工夫に加えて、フッ素を活用することが大切です。

フッ素は自然界に広く存在するミネラルの一種で、歯を強くする働きがあることで知られています。水や土壌、さらには魚介類やお茶などの食品にも微量ながら含まれており、私たちは日常的に摂取しています。

歯科の分野ではフッ化物として利用され、虫歯を予防する効果が期待されています。特に、成長期の子どもの歯にとって、大切な役割を担っています。

フッ素塗布は痛みや不快感がほとんどなく、短時間で終わる処置であるため、初めて歯医者にかかる子どもにも受け入れられやすいメリットがあります。

フッ素には、主に3つの虫歯予防効果があります。1つ目は歯質の強化です。フッ素は歯のエナメル質に作用し、酸に強い構造へと変化させる働きがあります。これにより、虫歯菌が出す酸によるダメージを受けにくくなります。

2つ目は再石灰化の促進です。食事のたびに歯の表面からミネラルが失われますが、フッ素はその再生を助け、初期虫歯の自然治癒をサポートします。

3つ目は虫歯菌の活動抑制です。フッ素は虫歯の原因菌であるミュータンス菌の働きを抑える効果もあるため、口腔内の環境を整えるうえでも有効です。

子どもの歯、特に生えたばかりの永久歯はまだ完全に硬くなっておらず、虫歯になりやすい状態にあります。そのため、フッ素塗布による予防処置が非常に重要なのです。

子どもも歯医者でフッ素塗布を受けられる?

歯医者でフッ素塗布をする子ども

フッ素塗布は、歯科医院で提供されている虫歯予防処置の一つであり、大人だけではなく子どもも対象とされています。特に、小児歯科では、乳歯や生えたばかりの永久歯に対してフッ素塗布を行うことが一般的で、虫歯のリスクが高い年齢層には非常に有効です。

実際、多くの歯科医院が定期健診の一環としてフッ素塗布を提供しており、1歳半健診や3歳児健診などの公的な場でも推奨されています。

また、フッ素は子どもの年齢や歯の本数に応じて濃度や使用量が調整されるため、安全性の面でも心配はほとんどありません。保護者が気をつけるべきなのは、子どもの口の中の状態を定期的にチェックし、必要に応じて歯科医院で相談することです。

歯科医院で使用するフッ素は、家庭で使用する歯みがき粉に含まれているものよりも濃度が高いため、より確実な効果が期待できます。子どもの歯を守る手段として、ぜひ積極的に活用しましょう。

フッ素塗布の流れ

フッ素前に歯のチェックをする子ども

歯科医院でのフッ素塗布は、特別な準備を必要とせず、短時間で終わるシンプルな処置です。子どもが安心して受けられるよう、医院ごとにやさしい対応が工夫されています。

ここでは、初めて受診する方が安心できるよう、一般的なフッ素塗布の流れをご紹介します。

事前の口腔内チェック

最初に行われるのが、子どものお口の中の状態を確認する検査です。歯の本数や虫歯の有無、歯肉の健康状態などをチェックし、フッ素塗布を行うのに問題がないかを判断します。虫歯が見つかった場合は、フッ素塗布よりも治療を優先するのが一般的です。

歯のクリーニング

次に、歯の表面に付着している汚れや歯垢を取り除くクリーニングが行われます。これは、フッ素をしっかりと歯に浸透させるために必要な工程です。汚れが残ったままだと、フッ素の効果が十分に発揮されない可能性があるため、丁寧に清掃が行われます。

フッ素塗布

歯がきれいになったら、いよいよフッ素を歯に塗布していきます。専用の器具を使って歯の表面全体に塗り広げていきます。処置そのものは数分程度で完了し、痛みや違和感はほとんどありません。

子どもが動かずにいられるように、保護者がそばで見守ることができる体制をとっている医院も多くあります。塗布が終わった後、数分間は口をすすがずに待つようにしましょう。

フッ素塗布を受けたあとの注意点

処置後30分間は飲食を控えるイメージ

フッ素塗布は虫歯予防に効果的な処置ですが、その効果を十分に引き出すためには、塗布後の過ごし方にいくつか注意点があります。保護者の方がしっかりとポイントを押さえておきましょう。

処置後30分間は飲食を控える

フッ素を塗布した後、すぐに飲食をすると成分が洗い流される恐れがあります。そのため、処置が終わってから少なくとも30分間は飲み物や食べ物を控えることが推奨されています。

子どもが処置後すぐに飲み物やおやつを欲しがることもありますが、事前に説明しておくとスムーズに過ごせるでしょう。

当日の歯磨きは通常通り行う

フッ素塗布をしたその日でも、通常通りの歯磨きを行ってかまいません。

ただし、強くこすりすぎないように注意し、やさしくブラッシングすることが大切です。フッ素を気にして歯磨きをしないでいると、かえってプラークがたまりやすくなるため注意が必要です。

体調の変化に注意する

まれではありますが、フッ素塗布のあとに口の中がピリピリしたり、唇や舌に違和感を覚えたりするケースもあります。これはフッ素の濃度や体質による反応で、多くは一時的なものですが、心配な場合はすぐに歯科医院へ相談しましょう。

また、フッ素に対するアレルギーは非常に稀ですが、過去に薬剤でトラブルがあった場合は、事前に歯科医師に伝えておくと安心です。

フッ素塗布を受ける頻度

フッ素塗布を受ける頻度のイメージ

フッ素塗布の効果を持続させ、虫歯をしっかり予防するためには、定期的に受けることが重要です。1回のフッ素塗布で永久的に虫歯を防げるわけではないため、歯の状態や生活習慣に応じた適切な頻度で歯科医院を受診することが推奨されます。

一般的にフッ素塗布は3〜4か月ごとに1回、年間3〜4回を目安に受けることが推奨されています。これは、塗布されたフッ素の効果が徐々に薄れていくためで、定期的な再塗布によって常に歯をフッ素でコーティングし続けることが理想とされています。

特に、虫歯リスクが高い方や歯列がまだ安定していない方は、よりこまめなケアが必要です。

フッ素塗布の理想的な頻度は子どもの年齢や生活環境、歯の状態によって異なります。例えば、虫歯の既往が多い子どもや甘いものを好む傾向がある子どもは、より頻繁な塗布が必要になることがあります。

一方で、歯磨きが上手にできていて虫歯のリスクが低い場合には、半年ごとでも問題ないケースもあります。歯科医師と相談し、個別のリスク評価にもとづいたケアプランを立てることが大切です。

まとめ

笑顔で楽しそうにボールプールで遊ぶ女の子

子どもの歯は未熟で虫歯に対する抵抗力が弱いため、早期から予防することがとても大切です。その中でもフッ素塗布は、歯を強くし虫歯菌の働きを抑える効果があるため、多くの歯科医院で推奨されている処置のひとつです。

歯が生え始めたタイミングからフッ素ケアをスタートすることで、虫歯の発生リスクを大幅に軽減できます。

塗布後の注意点や適切な頻度を理解し、歯科医院と連携してケアを続けていくことが、子どもの健康な歯を育てる鍵となります。正しい知識と習慣を身につけ、子どもの将来の歯の健康を守っていきましょう。

フッ素塗布を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。

一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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