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「くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」セラミック症例

2025.06.03

くいしばりでボロボロの奥歯をどうにかしたいセラミック症例

こんにちは!愛知県名古屋市中区新栄にあるみさとデンタルクリニックです。

「昔入れた銀歯が目立って気になる」「自然な歯に見える治療を受けたい」といったお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
当院ではそうしたお悩みを解消するために、見た目も機能も優れたセラミック治療を提供しています。

本記事では実際に当院で治療を行った症例をご紹介します。
治療前後の変化や、セラミック治療のメリットデメリットについても詳しくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

みさとデンタルクリニックのセラミック治療について詳しくは当院サイトの「美しいセラミックによる治療」のページも併せてご覧ください。

目次

この症例の関連動画はこちら

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[動画版]「くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」セラミック症例

くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」症例概要

限定解除項目

通院時年齢 性別 通院目的 診断 治療内容 治療期間・回数 費用※自由診療となります。 リスク・副作用
40代 女性 歯ぎしり、くいしばりがあり奥歯がだめになってしまった。奥歯のかみあわせを治したい 右上5・左上6・右下6 欠損

右上4 C3

右上6・左下6 C2

ジルコニアブリッジによる欠損部の補綴

ジルコニアインレー修復

 6ヶ月(通院回数15回) 849,200円(税込)

※保険適用外の自由診療になります

かみ合わせや食いしばり、歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れる可能性があります。

患者様の主訴「くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生

今回ご紹介する患者様(40代・女性)は、複数の奥歯を失い、かみ合わせが乱れている状態で来院されました。神経を失っている歯もありむし歯の再発を繰り返していたようです。

日常生活では、ストレスが高まると就寝中の歯ぎしりが強くなると感じており、朝起きたときに顎が重い・歯がしみるなどの症状に悩まされていました。また、見た目の面でも欠損部が気になるとのことで、できるだけ自然な見た目と安定したかみ合わせを取り戻したいとの思いで来院されました。

セラミック補綴治療とは

当院のサイトでは、セラミック補綴治療の特徴や利点を詳しく解説しています。以下もあわせてご覧ください。

くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」セラミック症例の治療内容

初診時の患者様の状態

初診時の状態

右上5、左上6、右下6と臼歯が3本欠損しています。

右上はブリッジにより補綴されていますが、不適合のためブリッジを支える2本の歯が二次う蝕になっています。

前歯部には歯ぎしりやくいしばりでできた咬耗がみられます

主治医の見解

過蓋咬合の影響

過蓋咬合の影響

患者様は、下顎が筋肉によって後方に引かれる「過蓋咬合(かがいこうごう)」というかみ合わせの状態でした。
過蓋咬合の方は顎関節の中で下顎の関節頭(かんせつとう)が奥へ押し込まれたような窮屈な状態にあり、呼吸時の気道が狭くなることも少なくありません。
そのような構造的な不快感を解消しようとして、睡眠中や無意識のうちに顎を前に押し出す動きが起きやすく、結果として「歯ぎしり」や「くいしばり」が起こる傾向があります。

こうした歯ぎしりやくいしばりの力は食事のときにかかる力の何倍にもなるといわれており、歯に大きな負担をかける原因になります。
特に虫歯治療で歯を削ったあとに装着されている被せ物や詰め物(金属・プラスチック・セラミックなど)は、その強い力により少しずつずれたり、浮いたりして「不適合」な状態に変化していくことがあります。

補綴物(被せ物や詰め物)が不適合になると、わずかなすき間から細菌が侵入して再び虫歯を引き起こす「二次カリエス」の原因になります。
この二次カリエスを繰り返すことで次第に歯の構造が弱くなり、最終的には歯を失ってしまうこともあるのです。

今回の患者様も奥歯が3本欠損しており、歯を失った直接的な原因は虫歯でしたが、その背景には「かみ合わせ」の問題が大きく関わっていたと考えられます。

日常生活への影響

奥歯が欠損してしっかり噛めないと、食事時に前方の歯ばかりを使ってしまい、歯ぎしりやくいしばりがさらにひどくなる恐れがあります。朝起きたときに顎が痛む、歯がしみるなどの症状は、歯ぎしりによる強い力の蓄積が大きな要因となりえます。

放置した場合のリスク

欠損を放置すると歯の傾斜や対合歯の挺出(ていしゅつ)が進み、かみ合わせがますます乱れていきます。
深いむし歯は抜髄(神経を取る治療)が必要になる可能性があり、さらに歯を失うリスクも高まります。

治療方針

歯ぎしりの強さを踏まえ、強度と適合性に優れたジルコニアブリッジで欠損部を補うことをご提案。

義歯(部分入れ歯)やインプラントも検討しましたが、スペースや負担の問題、歯ぎしりリスクを考慮し、最終的にはブリッジとインレー修復を組み合わせ、夜間のマウスピースで歯ぎしり対策を並行する計画となりました。

治療プランの提示と採用の理由

治療プラン

提示した3つの治療プラン

A. ジルコニアブリッジによる補綴

歯ぎしりによる強い力にも対応できるほどの強度と高い適合性があり、隣接する歯をできる限り削らずにかみ合わせを補正できるのが大きな特長です。また、見た目も自然な白さに仕上げることができるため、審美面でも優れた効果が期待できます。

B. 義歯による補綴(部分入れ歯)

義歯は取り外しが必要となり、お手入れがやや煩雑になるというデメリットがあります。
また、欠損部位が複数にわたる場合は義歯自体が複数必要になる可能性が高く、生活の質を維持するうえで患者様の負担が大きくなってしまう懸念があります。

C. インプラントによる補綴

もともと他の歯をほとんど削らずに済む点が大きなメリットですが、今回の症例ではかみ合わせのスペースが十分に確保できないことや、外科的手術に対する抵抗感、さらに歯ぎしりのリスクなどを総合的に判断し、見送る結果となりました。

最終的に、ジルコニアブリッジとインレー修復を選択し、夜間マウスピースを併用して歯ぎしりをコントロールするプランが採用されました。

オールセラミック(ジルコニア含む)の特長

オールセラミック(ジルコニア含む)の特長

高い適合性

デジタルスキャナーなど精密な工程を用いて作製されるので、歯と被せ物の隙間が極力小さく仕上がります。
隙間が少ないほど細菌が入りにくいため、むし歯の再発リスクを低減し、長期間安定した状態を保ちやすいです。

優れた耐久性

天然歯に近い硬さと強度を持ち、歯ぎしりの強い方でも長期間使用が期待できます。
熱による膨張や衝撃による変形が金属より少なく、詰め物やブリッジが破損しにくいメリットがあります。

特にジルコニアはセラミックの中でも強度が高く、噛む力が大きい奥歯への使用にも適しています。

 生体親和性

金属を一切使用しないため、金属アレルギーのリスクを心配する必要がほとんどありません。
歯ぐきや口腔内の組織にやさしく、金属特有の黒ずみや不快感を生じにくい素材です。

美しい見た目

従来の金属素材のようなギラつきがなく、光を透過する性質を持っているため、周囲の歯と自然に溶け込みます。
金属色が見えないので、笑ったときにも口元の違和感が少なく、美しい外観を保ちやすいです。
さらに、変色しにくい素材なので、長期にわたって自然な白さを維持できます。

清掃性

表面が非常に滑らかで汚れや歯垢が付着しにくく、ブラッシングもしやすいのが特徴です。
むし歯や歯周病のリスクを抑えるうえで大きな利点となり、日々のお手入れを楽にしてくれます。

奥歯の再建にも最適な、機能性と美しさを両立したオールセラミック

今回の患者様のように「くいしばりで奥歯がだめになってしまった」というケースでは、見た目だけでなく“長く使える強さ”が治療素材に求められます。

オールセラミックは、まさにその両方を兼ね備えた理想的な選択肢です。

“食器のように汚れに強い”という安心感

セラミックは、食器などにも使用されているとても身近な素材です。

ツルツルのお皿は汚れがついても簡単に洗い流せるように、セラミックの被せ物も表面が滑らかで汚れや歯垢がつきにくく、日々の歯磨きでも清掃しやすい特性があります。
また、金属のように変形しにくいため長く使っても歯との境目が開きにくく、補綴物の安定性を維持しやすいというメリットもあります。

こうした点からも、歯ぎしりやくいしばりの影響を受けやすい奥歯にとってオールセラミックはとても相性の良い素材です。

当院では、治療後の再発リスクを減らすための素材選びも大切にしており、患者様ごとに最適な補綴を提案しています。
機能性・審美性・清掃性すべてを重視する方には、ぜひご検討いただきたい選択肢です。

「歯ぎしりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」治療のプロセス

治療のプロセス

1. 治療開始前:状態の把握と仮歯の装着

治療の第一歩として患者様の口腔内や笑ったときの写真を撮影し、現在の噛み合わせや歯並び、欠損部の状態を記録しました。
これらは技工士が患者様に合った補綴物を設計する際の貴重な資料になります。
その後、仮歯を装着し、かみ合わせや色味を患者様と確認しながら微調整を行いました。
仮歯は、最終的な仕上がりのイメージを共有するうえでも重要な役割を担います。

2. 仮歯使用中のかみ合わせ確認と調整

仮歯を一定期間使用していただく中で、実際に食事や会話を通じて感じた違和感や不具合のフィードバックを頂戴しました。
今回は仮歯に穴が空くなどの兆候があったため、その部位には歯ぎしりなどの過剰な力がかかっていることが判明。
仮歯を通じて噛み合わせのズレを詳細に把握し、より安定した咬合位置へと調整を加えました。

3. 最終装着:ジルコニアブリッジ・インレーのセット

仮歯による調整を経て、精密に作製したジルコニアブリッジやインレーを試適しました。見た目の色調や形、噛み合わせのバランスを確認し、患者様にも鏡で仕上がりをご確認いただいたうえで装着に進みました。
装着後は必要に応じて微調整を行い、見た目の美しさと噛む機能の両面がしっかりと整うように仕上げました。

4. 定期フォローアップとマウスピースの活用

治療後も快適に使っていただくために、定期的なフォローアップを行います。
ブリッジやインレーの装着状態、色調やかみ合わせのバランスを確認し、不具合や変化があれば早期に対応できるよう努めています。

また、今回の患者様のように歯ぎしり・くいしばりの習慣がある方に対しては、日中と夜間の両面でコントロールを図る対策を行います。
日中はご自身で食いしばりに気づいて意識的に力を抜くような訓練を、そして夜間は専用のナイトガード(マウスピース)を装着することで、就寝中の咬合圧を和らげ、顎の安静を保ちつつ、歯や補綴物の保護につなげています。

このようなアフターケアを通して、治療後も良好な状態が長く保たれるようサポートしています。

くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」症例のビフォーアフター

ビフォーアフター

Before:複数欠損とむし歯進行

右上5番・左上6番・右下6番が欠損しており、噛む力のバランスが崩れていたため、むし歯や補綴物の破損を繰り返していました。
歯ぎしりによってさらに詰め物が不適合になりやすく、C3まで進行した歯もあるなど、機能面でも審美面でも深刻な状態でした。

After:ジルコニア補綴で機能・審美性アップ

ジルコニアブリッジを装着し、奥歯の欠損を補うことで噛み合わせが安定
C2・C3むし歯を除去したうえでインレー修復した箇所も清掃性が向上し、二次むし歯リスクを大幅に低減。

さらに、夜間のマウスピースを装着して頂くことで歯にかかる力をコントロールし、歯と補綴物を守る対策が整いました。
患者様は「奥歯でしっかり噛めるようになり、見た目の不安も少なくなった」と満足され、気持ちよく日常生活を送れるようになったと喜んでいます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は「くいしばりでだめになってしまった奥歯をどうにかしたい…セラミック治療での再生」患者様のセラミック症例でした。

  

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