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ホワイトニングができない人とは?効果がない歯やできない場合の対処法

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

ホワイトニングはすべての人に適しているわけではありません。歯の状態や健康上の理由から、ホワイトニングを受けられない場合があります。また、一部の歯にはホワイトニングの効果が十分に発揮されないこともあります。

この記事では、ホワイトニングができない人の特徴や、効果が出にくい歯の具体例を詳しく解説します。また、そうした場合に選択できる代替手段や対処法についてもご紹介します。

ホワイトニングとは

ホワイトニングは、歯の色を白く明るくし、口元の美しさを向上させるための施術です。歯の表面の汚れや着色を除去するだけでなく、専用の薬剤を使用して歯の内部から漂白することが特徴です。

以下に、ホワイトニングの目的や種類、クリーニングとの違いについて詳しく解説します。

ホワイトニングの目的

ホワイトニングの主な目的は、歯の見た目を向上させることです。歯の色は加齢や生活習慣により徐々に黄ばみます。このような変色を改善し、明るく健康的な印象を与えるのがホワイトニングの役割です。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには、大きく分けて以下の2種類があります。

オフィスホワイトニング

専門家が歯科医院で行う施術で、高濃度の薬剤を使用するため、短期間で効果を実感できるのが特徴です。専用の光を照射して薬剤の効果を高めるため、1回の施術でも目に見える変化が期待できます。

ホームホワイトニング

自宅で行う方法で、歯科医師が作成したマウスピースに低濃度の薬剤を入れて装着して歯を漂白します。時間をかけて徐々に歯を白くするため、効果が持続しやすいのがメリットです。毎日一定時間装着し、数週間の継続が必要です。

歯の漂白とクリーニングの違い

ホワイトニングは歯を漂白して色を明るくする施術であり、歯の表面を清掃して汚れや着色を取り除くクリーニングとは異なります。

クリーニングは歯垢や歯石の除去を目的としており、歯の白さを改善するものではありません。ホワイトニングは漂白効果を持つ施術で、美しい白さを追求します。

ホワイトニングができない人

以下に、ホワイトニングができない、または効果が期待できないケースを解説します。

歯や歯茎の健康状態が悪い人

虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングの薬剤が患部に触れると、痛みや症状の悪化を招く恐れがあります。これらの問題が治療されていない場合、ホワイトニングは避けたほうが良いでしょう。

また、元々知覚過敏が強い場合も、施術による一時的な知覚過敏が加わり、さらなる不快感を引き起こす可能性があります。

妊娠中や授乳中の人

妊娠中や授乳中の方は、ホワイトニングの薬剤が胎児や乳児に与える影響が明らかになっていないため、安全性の観点から施術を控えることが推奨されています。出産や授乳が終わった後に、改めて相談して見ましょう。

18歳未満の人

成長途中の歯はエナメル質が十分に成熟していないため、ホワイトニングの薬剤の影響を受けやすくなります。そのため、18歳未満の方には施術が適さないとされています。

強いアレルギーがある人

ホワイトニングに使用される薬剤に対してアレルギー反応を起こす可能性がある場合は、施術を避ける必要があります。特に、過酸化水素やその他の成分に敏感な方は、施術前にアレルギーテストを行うことが望ましいです。

ホワイトニングしても効果がない歯

以下に、ホワイトニングが効きにくい、または効果がないとされる歯の特徴を解説します。

人工歯

ホワイトニングは天然歯の色を明るくする施術であり、セラミックやレジンなどの人工的な素材には作用しません。そのため、詰め物や被せ物がある場合、天然歯との色の差が目立つ可能性があります。

特に、前歯に人工物がある場合、施術後の見た目に注意が必要です。この場合、人工物の交換も検討することが重要です。

神経を抜いた歯

神経を抜いた歯は、内部の組織が死んで変色していることが多く、通常のホワイトニングでは十分な効果が得られません。ウォーキングブリーチと呼ばれる、歯の内部を漂白する方法が必要となる場合があります。

抗生物質による変色がある歯

幼少期にテトラサイクリン系抗生物質を服用した場合、歯が灰色や茶色、縞模様になるテトラサイクリン歯と呼ばれる状態になることがあります。この変色は歯の内部に深く染み込んでいるため、ホワイトニングでは改善が難しい場合があります。

エナメル質が薄い歯

エナメル質が薄いと、内側の象牙質の黄色みが透けて見えやすくなり、ホワイトニングの効果が十分に表れないことがあります。この状態は加齢や摩耗が原因で起こることが多いため、特に高齢の方に見られます。

重度の着色汚れがある歯

コーヒー、紅茶、赤ワイン、喫煙などによる着色汚れは、ホワイトニングだけで改善するのが難しいことがあります。この場合、クリーニングやエアフロー(専用の器具で歯の表面を磨く方法)といった追加の処置が必要になる可能性があります。

ホワイトニングできない場合の対処法

ホワイトニングが適さない、または効果が得られない場合でも、歯を美しく見せるための代替方法があります。以下に、具体的な対処法をご紹介します。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、その上に薄いセラミックのシートを貼り付ける方法です。この施術により、歯の色や形を理想的な状態に整えることができます。

特に、ホワイトニングが効かない神経を抜いた歯や、抗生物質による変色がある歯に効果的です。

セラミッククラウン

セラミッククラウンは、歯を全体的に覆う人工の被せ物で、天然歯と見分けがつかないほど自然な色や質感を再現できます。ホワイトニングが難しい歯の色の改善だけでなく、損傷の激しい歯の修復などにも使用されます。

歯のクリーニング

外部からの着色や汚れが原因の場合、歯科医院でのクリーニングが効果的です。スケーリングで歯石や歯垢を除去し、エアフローを使用して表面の着色を取り除くことで、歯本来の色を取り戻せます。この方法は、特にコーヒーや紅茶、喫煙による着色に効果的です。

歯が持つ色を白くすることはできませんが、自然な白色を得られます。

歯肉のトリートメント

歯茎の黒ずみや着色が目立つ場合、歯茎の美観を整える治療を受けることで、口元全体の印象を明るくできます。レーザー治療や薬剤を用いて健康的なピンク色の歯茎を取り戻すことで、歯だけでなく全体の美しさを向上させられるでしょう。

オーラルケア製品の活用

ホワイトニング効果のある歯磨き粉やマウスウォッシュを日常的に使用すれば、歯の表面の汚れを徐々に落とし明るさを向上させることができます。即効性はありませんが、毎日のケアで少しずつ改善が期待できます。

ただし、市販されている製品には漂白作用のある成分は含まれていません。歯に着色汚れが付着するのを防止するものと考えておきましょう。

まとめ

ホワイトニングは歯を美しくする効果的な方法ですが、すべての人に行えるわけではありません。人工歯がある場合や、神経を抜いた歯、抗生物質による変色、エナメル質が薄い歯などでは、ホワイトニングの効果が期待できないことがあります。

また、虫歯や歯周病がある人、妊娠中や授乳中の方も、安全性の観点から施術を避ける必要があります。

そのような場合でも、美しい口元を手に入れるための選択肢は豊富に存在します。ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの審美歯科治療、スケーリングやエアフローを活用したクリーニングなど、状態に応じた代替方法が用意されています。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉やマウスウォッシュを使った日常的なケアも、歯を美しく保つのに効果的です。

ホワイトニングを検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。

一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。