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セラミック治療後のメンテナンス方法や頻度とその重要性

2024.05.29

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

セラミックのメンテナンスをしている女性

セラミックの治療を終えてから「定期メンテナンスを受けるように言われたけど、本当に必要なの?」「定期メンテナンスではどんなことをするの?」と疑問に思う人がいるかもしれません。定期メンテナンスは、セラミックを長く使い続けるために非常に重要とされています。

しかし、必要性に疑問を感じる方や、受けるべき頻度がわからない方もいるでしょう。

今回は、セラミックの重要性やメンテナンスの内容、頻度や費用などについてくわしく解説します。

セラミック治療後のメンテナンスが重要な理由

セラミック治療後にメンテナンスをする重要さを伝える女性

まずは、セラミック治療後のメンテナンスが大切な理由について確認していきましょう。

・削った歯は虫歯になりやすい
・治療後の歯は自覚症状がないことが多い
・セラミックが破損することがある

それぞれ解説していきます。

削った歯は虫歯になりやすい

セラミックは人工物のため、セラミックそのものが虫歯になることはありません。

しかし、セラミックを装着した箇所に残っている天然歯は、磨き残しが多かったり丁寧なセルフケアができていなかったりすると、虫歯になる可能性があります。歯の大部分を削った歯は、虫歯になりやすく進行が速いです。

セラミックで天然歯を上から覆っていると目視で虫歯とはわからないことが多く、発見が遅れてしまうこともあります。定期メンテナンスでしっかり検査を受けていれば、虫歯を初期段階で発見できるでしょう。治療を早めに開始できる可能性が高まるというメリットがあります。

セラミックは、銀歯や歯科用プラスチックのレジンなどの素材と比べると汚れがつきにくいといわれていますが、汚れが全くつかないわけではありません。衛生状態によっては、虫歯や歯周病などのトラブルが起こることがあります。

定期メンテナンスでは、自宅では落としきれない汚れを専用の機械を使ってクリーニングします。トラブルの早期発見に加え、予防にも期待できます。

治療後の歯は自覚症状がないことが多い

セラミック治療後の歯は、削られていることが多いです。削る量が多い場合は歯の神経を取ることがありますが、歯の神経をとっていると虫歯になっても痛みを感じられません。虫歯が見つかった時点で進行していたというケースも少なくないのです。

ご自身で症状を自覚するのが難しい場合でも、メンテナンスを受けていれば早めに治療に取り掛かれる可能性が高まります。

セラミックが破損することがある

セラミックは陶器の一種のため、強い力がかかると割れたり欠けたりすることがあります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックの破損の原因になったり、噛み合う相手の歯がすり減ったりする原因になることもあるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりの癖は無意識に行われることが多く、ご自身では気づいていないというケースも少なくありません。メンテナンスを行っていれば、歯の状態を診てセラミックに負担がかかっていることがわかる可能性が高いです。

ナイトガードを製作し、歯ぎしりや食いしばりの負荷から天然歯とセラミックを守ることもできるでしょう。

セラミックの寿命と短くなる原因

セラミックの寿命が短くなる原因イメージ

セラミックの寿命と、寿命を縮めてしまう行動について解説していきます。

セラミックの平均寿命

セラミックの寿命は使い方によって異なりますが、平均で1015年程度といわれています。銀歯は35年程度、レジンは23年程度なので、セラミックはほかの素材に比べて長く使用できる可能性が高いことがわかります。

ただし、この数字はあくまで平均です。セラミック治療後自宅でのセルフケアをしっかり行い、定期メンテナンスをしっかり受ければ、15年以上使い続けることも可能でしょう。

セラミックの寿命が短くなる原因

セラミックの寿命を縮めてしまう原因として挙げられるのは、以下の3つです。

・口内の衛生環境が悪い
・歯ぎしり食いしばりの癖がある
・噛み合わせが悪い

毎日の歯磨きや歯科クリニックでの定期検診を怠ると、口内が不衛生な状態になり、虫歯のリスクが高まります。

セラミックをした歯が虫歯になると、セラミックを外して虫歯部分を削るので歯の形が変わります。使っていたセラミックは再利用できなくなるため、虫歯ができた時点でセラミックの寿命を迎えることになるでしょう。

また、歯ぎしりや食いしばりの癖があったり、噛み合わせが悪かったり、セラミック部分に負担がかかるとセラミックが破損する原因になります。セラミックが破損すると基本的に作り直しとなるので、セラミックに負担がかかりやすい行動は早めに改善すべきでしょう。

早めに対処しなければ、セラミックの寿命を縮める原因になります。

セラミックのメンテナンスは何をする?

セラミックのメンテナンスで何をするか考えている人

次は、セラミックのメンテナンスでは具体的に何を行うのかを確認していきましょう。内容は以下のとおりです。

・お口の状態をチェック
・ブラッシング指導
・クリーニング

それぞれくわしく解説していきます。

お口の状態をチェック

まずはお口全体の状態をチェックします。セラミック部分はもちろん、ほかの歯にも新たに虫歯や歯周病などのトラブルがないか確認していきます。

歯の表面などの見える場所だけでなく、セラミックなどの被せ物の下や歯と歯の間など、目視では確認できない場所の虫歯の有無をチェックします。そのため、レントゲン撮影をすることもあるでしょう。

神経のない歯は、虫歯になっていても初期段階では自覚症状がないことが多いです。定期メンテナンスを受けていれば、早めに発見することができるでしょう。

ブラッシング指導

セラミックを長持ちさせるためには、毎日のセルフケアが非常に大切です。磨き方の偏りや癖を改善してより清潔な口内を保つために、歯科衛生士からブラッシング指導を受けます。

ブラッシング指導では、歯ブラシの正しい持ち方や、歯ブラシが届きにくい場所の磨き方のコツなどを教えてもらえます。染め出しをして汚れが残っている場所を確認することもあります。

クリーニング

スケーラーと呼ばれる専用の機械を使って、歯ブラシでは落とせない細かい場所の汚れや、歯石などの固まった汚れを落としていきます。毎日の歯磨きにプラスしてプロのクリーニングを受ければ、さらに虫歯予防に効果が期待でき、セラミックの寿命を延ばすことにつながります。

セラミックのメンテナンスの頻度

セラミックのメンテナンスの頻度イメージ

セラミック治療後のメンテナンスの頻度は、お口の状態によって異なります。お口の中に汚れが多く残っている方は12ヶ月に一回受けたほうがよいでしょう。綺麗に磨けており、とくに問題のない方は36ヶ月に一回程度のところが多いです。

セラミックのメンテナンスの流れ

セラミックのメンテナンスをしている様子

セラミック治療後のメンテナンスは、一般的に以下の流れで行われます。

①お口の状態のチェック
②歯の染め出し
③ブラッシング指導
④クリーニング
⑤最終チェック

まずは、お口の状態をチェックします。虫歯が潜んでいないかレントゲンで確認することもあります。口内に汚れが多く付着している場合、自宅での歯磨きがうまく行えていない可能性が高いでしょう。

磨き残しの染め出しを行い、患者様と一緒に確認しながらブラッシング指導を行います。その後、歯ブラシだけでは取り除けない汚れや歯石などを専用の機械で取り除き、お口の中を綺麗にします。

最終チェックでは、再度歯茎や歯の状態を確認します。歯ぎしり・食いしばりのようなセラミックや歯に負担がかかる癖がある方は、ナイトガードを製作することもあります。

セラミックのメンテナンスの費用

セラミックのメンテナンスの費用イメージ

セラミックのメンテナンスの費用は、基本的に定期検診と同じです。3割負担の方で2,0003,000円程度でしょう。

ただし、定期メンテナンスで虫歯が見つかり治療を行う場合や、セラミックが破損していて作り直しになるなどの場合は、定期メンテナンス代に加えて追加で費用がかかります。

まとめ

セラミックのメンテナンスをしっかりしている女性の笑顔

セラミック治療後の歯が虫歯になると、痛みを感じないこともあります。また、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていて、セラミックに過剰な負担をかけているケースがあります。

これらはセラミックの寿命を縮めるため、長くセラミックを使うためには定期メンテナンスが欠かせません。定期メンテナンスを受けると、トラブルの早期発見に繋がったり、セラミックの破損を未然に防いだり、さまざまなメリットを得られます。

定期メンテナンスでプロのクリーニングを受ければ口内を清潔に保つことができ、虫歯や歯周病予防につながるでしょう。

セラミック治療を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

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