こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。
セラミックの歯はすぐに作って入れられるものではありません。完成するまでにある程度の期間を必要とします。
しかし、歯が無いまま過ごすのか、歯はいつ完成するのかなど、さまざまな疑問を持つ方もいるかもしれません。
本記事では、セラミックの歯が完成するまでの期間について詳しく解説します。完成するまでに歯が無い状態のときの対処法についても併せて解説するため、セラミック治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
セラミックの歯が完成するまでの期間
セラミックの歯が完成するまでの期間は、おおむね型を取ってから2週間程度とされています。早ければ10日程度で完成することもあるでしょう。1歯あたりの期間なので、歯の本数が増えれば完成するまでの期間は長くなると考えておいてください。
近年では、口腔内スキャナーなどの最新医療機器を用いてセラミックの歯を製作することが増えており、この場合にはもう少し期間を短縮できます。
セラミック治療の流れ
セラミックの歯が完成するまでの期間が分かったところで、セラミックの治療の流れについて解説します。完成したセラミックの歯を入れる前にも、さまざまな施術が必要です。
治療の流れをつかみ、治療スケジュールを綿密に立てておきましょう。
カウンセリング
まずは、カウンセリングを受けてセラミック治療について説明を聞きます。どの歯をどのようにしたいかなどの要望を伝えましょう。
実際に検査をおこなって、セラミック治療を行えるか、希望を叶えられるかを判断します。また、虫歯や歯周病などセラミックの治療に影響を及ぼす問題がある場合は治療を行います。
カウンセリングのうちに確実に疑問を解消しておきましょう。費用についての説明もあるため、予算内で治療が受けられるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
カウンセリングのみであれば無料の歯科医院もありますが、検査をしたり虫歯の治療をしたりすると費用がかかります。セラミック治療そのものが自費診療となるため、セラミック治療のためにおこなわれた検査も保険適用外となることがあります。
そのため、治療や検査を受ける前には費用面をあらかじめ確認しておきましょう。
歯型を取る
セラミックの治療をすることが決まったら歯型を取ります。セラミックの歯は歯科医院で作ることはなく、歯科技工士が専門の機関で作成します。そのため、採取した歯型は専門の機関へと送られます。
歯型採りとカウンセリングを同日におこなうことは少なく、カウンセリングの次の診療のタイミングで歯型を採るのが一般的です。
土台を作って仮歯を入れる
歯型を採ったタイミングと同じ日に、土台を作って仮歯をいれる工程まで進められることが多いです。土台は、歯の傾きやねじれ、位置などを考慮しながら歯を削ってつくっていきます。土台ができたら仮歯を装着して、その日の治療は終了です。
仮歯はセラミックが完成するまで入れるため、2週間程度は入れておくと考えておきましょう。このときに入れた仮歯と自分の歯との色合いを見比べながら、セラミックの歯の色も決めておきます。
セラミックを装着する
2週間程度で専門の機関で作成されたセラミックが届くため、そのタイミングで歯科医院を受診しましょう。受診のタイミングは歯科医師から指示されるので守ってください。
仮歯をはずしてセラミックを土台にセットします。このとき、つけ心地や噛みあわせ、歯並びに違和感がないかなどを入念にチェックします。問題ないと判断すれば、しっかり固定して治療は終了です。
再チェック
2週間ほどセラミックの歯で過ごしたのちに再度歯科医院を受診し、噛みあわせやつけ心地、しっかりと装着されているかなどを確認します。とくに、土台とセラミックの間に隙間があるとその隙間から菌が入り虫歯になる可能性があるため、隙間の有無は念入りにチェックします。
また、土台とセラミックの装着は専用の接着剤でおこなっているため、接着剤の取り残しがないかどうかも確認するでしょう。問題がなければ、特に何か処置をすることはありません。
しかし、治療が終了すれば歯科医院を受診しなくてよいというわけではありません。定期的に歯科医院を受診して、メンテナンスを受ける必要があります。
セラミックの歯が完成するまでは
セラミックの歯が完成するまでは、上述したように仮歯を使用します。仮歯はあくまで仮のものなので、ご自身の歯のように使えるわけではありません。
ここでは、セラミックの歯が完成するまでの仮歯の期間に注意すべきことについて解説します。
硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避ける
セラミックの治療で使われる仮歯は専用の接着剤で固定されています。
しかし、この接着剤はセラミックの歯に交換する際に外せるように、強い接着力のものではありません。一般的な飲食には耐えられるものの、硬い食べ物や粘着質な食べ物は注意する必要があるでしょう。
接着剤が耐え切れず、仮歯が取れてしまう可能性があります。そのため、仮歯の期間は硬い食べ物や粘着質な食べ物は避けておきましょう。
歯磨きを念入りにおこなう
仮歯自体は歯磨きをしなかったとしても虫歯になることはありません。
しかし、歯磨きを怠ると仮歯の周囲の歯に影響が出てしまいます。そのため、仮歯の期間でも歯磨きは入念におこないましょう。
強く磨きすぎると仮歯が外れるかもしれませんが、口内全体を清潔に保つことを意識しましょう。
仮歯が取れたら放置しない
セラミックの歯が完成するまでの間に仮歯が外れた場合、放置せずにすぐに歯科医院を受診しましょう。土台の歯は削られているためもろくなっていることが多く、虫歯になりやすかったり、欠けやすかったりします。
土台の歯が虫歯や損傷などによって使えなくなると、せっかく作っているセラミックを装着できなくなります。また型を取るところからやり直すことになるため、仮歯が取れた場合は放置せずに歯科医院を受診して再度仮歯を入れてもらいましょう。
また、外れた仮歯をご自身で装着しようとするのも避けてください。仮歯を自分で入れることは非常に難しいうえに、誤った入れ方をすれば土台の歯を傷める可能性があります。
セラミックの歯が完成したら速やかに歯科医院を受診する
多忙なため、セラミックの歯が完成したという連絡を受けたにもかかわらず、なかなか受診せず仮歯のまま過ごす方がいます。
しかし、仮歯はプラスチックでできておりもろいため、長期間は使えません。そもそも長期間使用することを想定して作られていないので、長く使うとさまざまなトラブルを引き起こすかもしれません。
そのため、セラミックの歯が完成したという連絡を受けたら、治療を先延ばしせずにすみやかに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
セラミックの歯が完成するまでには、最短でも10日前後かかります。その間は仮歯を入れて過ごします。
セラミックの歯が完成するまでに入れる仮歯はプラスチック製で、なおかつ接着剤も弱いものを使用するため取れやすいことが特徴です。そのため、長期間いれておかず、セラミックの歯が完成したらすぐにセラミックをいれてもらいましょう。
セラミックの歯が完成する前に仮歯が取れてしまったら、歯科医院を受診して再度装着してもらいましょう。セラミックの歯が完成するまでは、仮歯をうまく使用して土台の歯を守ってください。
セラミック治療を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。