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永久歯が生えるスペースがないとどのような影響がある?矯正方法も解説

2024.05.08

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

永久歯

6歳~7歳くらいのタイミングで乳歯から永久歯が生え始め、大人の歯へ入れ替わっていきます。この生え変わりの際に、永久歯が生えるスペースがないというお子様もいるでしょう。

永久歯の生えるスペースがなければ歯並びにさまざまな影響を及ぼします。そのため、お子様の歯並びについて心配する保護者の方も多いでしょう。

ここでは、永久歯が生えるスペースがない場合の影響や、矯正方法について解説します。

永久歯が生えるスペースがないとどのような影響がある?

永久歯が生えてきた子供

子供の歯は、6歳~12歳頃までに乳歯から永久歯へ生え変わることが一般的です。

乳歯がぴったり並んでいれば見た目は綺麗ですが、永久歯の生えるスペースがない可能性があります。永久歯は乳歯よりも1.5~2倍ほど大きいため、乳歯の時に隙間がなければ永久歯の生えるスペースがない状態といえます。

永久歯の生えるスペースがなければ、以下の問題が起こるかもしれません。

歯並びが悪くなる

乳歯と乳歯の間に隙間がなければ、本来永久歯が生えてくるべきではない場所に生えてきてしまいます。そうすると、歯と歯が重なる部分などが出てきて、歯並びがガタガタになります。

歯並びがガタガタになっている状態を、叢生(そうせい)と呼びます。叢生は、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合に起こりやすいです。

歯が歯列から飛び出す状態を一般的に八重歯と呼びますが、これも叢生の一種です。特に、犬歯は他の歯と比べると生えてくる時期が遅いため、生えてくるスペースが確保できず八重歯になるケースが多いです。

上顎前突(じょうがくでんとつ)になる

上顎前突とは、一般的に出っ歯と呼ばれる状態です。横から見た時に、上の前歯が下の前歯よりも前に突き出ています。

永久歯の生えるスペースがなければ歯並びにズレが生じ、そのズレが気になって舌で歯を内側から押すことが癖になるお子様がいます。そうすると、上顎前突になる可能性があります。

上顎前突になれば、口がきちんと閉じにくくなるため口内が乾燥し、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。

埋伏歯が生じる

埋伏歯とは、自分の力では生えることができない歯のことです。本来であれば歯は自分の力で生えてきますが、埋伏歯は歯茎に埋まったままの状態で生えてきません。

顎が小さいことや、乳歯が抜けずに残ることなど、さまざまな原因が挙げられますが、永久歯の生えるスペースがないことで生じる場合もあります。埋伏歯を放置すると咬み合わせが悪くなるため、引っ張って生えさせる治療が必要です。

虫歯になりやすい

永久歯の生えるスペースがないということは、乳歯と乳歯の隙間がないということです。歯と歯の間に隙間がなければ汚れが蓄積されやすく、虫歯のリスクが高まります。

乳歯はいつか抜け落ちますが、乳歯の虫歯を放置すれば、永久歯の形成不全による歯並びの悪化を引き起こす可能性があります。また、虫歯が原因で生え変わり時期よりも早いタイミングで乳歯を抜歯することになれば、永久歯の生え方に影響することもあるでしょう。

永久歯が生えるスペースがない場合の矯正方法

子供の矯正治療

永久歯の生えるスペースがない場合、そのまま放置すれば歯並びや歯の健康に影響を与えます。永久歯が生えるスペースを作るために、以下のような矯正方法で対処するのが一般的です。

床矯正

永久歯との生え変わり時期に顎の成長が不十分で歯の生えるスペースがない場合、床矯正が有効です。治療対象は、5~10歳頃までの混合歯列期にあたるお子様です。

ネジのついた矯正装置を口腔内へ装着し、顎を広げる矯正方法です。ネジを回すことで装置のサイズを調整しながら、少しずつ顎を大きくすることができます。

マウスピース型の矯正装置は取り外しできるものの、1日14時間以上の装着が推奨されます。食事や歯磨き以外の時間はなるべく装着しましょう。

ヘッドギア

ヘッドギアは、上顎が成長しすぎることを抑制し、下顎の成長を促す効果のある矯正方法です。また、奥歯の位置を調整することで、永久歯が生えるスペースを確保する効果もあります。対象年齢は6~8歳程度です。

口にフェイスボウと呼ばれる装置を差し込み、フェイスボウの外側についたヘッドキャップ、もしくはネックストラップを装着します。装着時間は1日12時間以上が推奨されています。

近年では目立ちにくい矯正方法が増えているため、ヘッドギアを使用することは少なくなっています。

予防矯正

専用のマウスピースの装着とトレーニングを組み合わせることで、正しい顎の成長を促し綺麗な歯列を目指す矯正方法です。

予防矯正をすることで、歯並びが悪くなる原因となる口呼吸や指しゃぶりなどの悪習慣が改善される可能性が高いです。口周りの筋肉を鍛えることで、舌を正しい位置で維持できるようになります。

筋肉や顎の骨のバランスが整うので、永久歯が生えるスペースを確保しやすくなります。予防矯正の対象年齢は3~10歳頃ですが、子供のうちに悪習慣を改善することで後戻り予防にもつながります。

ワイヤー矯正

従来からある矯正方法で、永久歯を動かすための矯正治療です。対象年齢は12歳頃からです。

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。歯の1本1本に力が加わるため、一人ひとりの歯並びの状態に合った調整が可能です。

ただし、ワイヤーを装着すると取り外せないので装置が目立つデメリットがあります。

マウスピース矯正

透明なマウスピース型の矯正装置を装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整える矯正方法です。マウスピースは取り外しすることができ、1~2週間ごとに新しいマウスピースへ交換していきます。

マウスピースを装着している間に歯を動かせるため、1日20~22時間の装着が推奨されています。マウスピース矯正は、7~9歳くらいから始めることができます。

永久歯に生え変わるときに注意すること

注意点

永久歯が綺麗に生え揃えば、見た目が良くなるだけではなく、虫歯や歯周病などからお子様の口や歯を守ることができます。歯並びを綺麗に整えるためにも、永久歯に生え変わる時には以下の点に注意しましょう。

指しゃぶりを止める

永久歯の生え変わり時期まで指しゃぶりが続けば、指を吸う力で前歯が押されて出っ歯や受け口を引き起こします。また、顎の変形が起こる可能性もあります。

3歳頃には指しゃぶりをやめられるように、おもちゃで気を引くなどして指しゃぶりを止められるように工夫しましょう。

噛む力を高める

柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の発達を妨げます。顎が十分に発達しなければ、永久歯が生えるスペースが足りずに歯並びが乱れるリスクが高まります。

顎の成長を促すためにも、硬い食べ物も食べさせるなどして咀嚼力を養うことが大切です。

永久歯への生え変わりを確認する

乳歯から永久歯へ生え変わる時期には個人差がありますが、一般的には5~7歳頃といわれています。きちんと乳歯が抜け、永久歯へ生え変わりできているのか注意して確認しましょう。

なかなか乳歯が抜けないことや、永久歯が上手く生えてこないこともあります。定期的に歯科医院で検診を受けていれば、生え変わりの状況も確認してもらえます。虫歯の予防にもつながるため、子供の内から定期的に検診を受けることが大切です。

まとめ

笑顔の子供

永久歯の生えるスペースがなければ、歯並びの乱れや虫歯を引き起こす原因になります。永久歯の生えるスペースがない場合には放置せず、矯正治療で対処しましょう。

お子様の口腔内の健康や綺麗な歯並びのためには、永久歯へ生え変わる時期は非常に重要といえます。定期的に歯科医院を受診して歯の状態を確認してもらい、不安なことがある場合は歯科医師へご相談ください。

お子様の矯正を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

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