ブログ

乳歯の抜歯が必要となるケース | 抜歯の流れや費用、注意点とは

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

乳歯は子どもの成長とともに自然に抜けるものですが、場合によっては抜歯が必要になることがあります。乳歯は永久歯が正しく生えるための重要な役割を果たしており、健康な口腔環境を維持するために非常に重要です。

どのような場合に、乳歯を抜歯しなければならなくなるのでしょうか。

この記事では、抜歯が必要になるケースや、処置の流れ、費用、注意点について詳しく解説します。お子さまの乳歯の抜歯に関して疑問や不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

乳歯とは

乳歯とは、子どもの成長過程で最初に生える歯のことです。生後6か月頃から生え始め、通常3歳頃までに20本すべてが揃います。

乳歯は、永久歯が正しい位置に生えるためのガイドの役割を果たしています。また、食事したり言葉を覚えたりする際にも欠かせません。

しかし、乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く虫歯や損傷を受けやすいため、定期的なケアが必要です。

乳歯の抜歯が必要となるケース

乳歯は通常、自然に抜け落ちて永久歯へと生え変わります。

しかし、さまざまな要因によって乳歯の抜歯が必要になることがあります。以下に、主なケースを解説します。

乳歯がなかなか抜けない場合

永久歯が生え始めているにもかかわらず、乳歯が抜ける気配がない場合、抜歯が検討されます。残った乳歯を避けるように永久歯が生えることで、歯並びが悪くなるリスクがあるためです。

永久歯が生えているのに乳歯がなかなか抜けない場合は、早めに歯科医師に相談することが大切です。

虫歯が進行している場合

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いため、虫歯が進行しやすい特徴があります。虫歯が深刻化すると、感染が歯の根や周囲の組織に及び、永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

この場合、感染の拡大を防いで永久歯への影響を抑えるために、抜歯が必要になることがあります。

乳歯が破損している場合

転倒や衝突などによって乳歯が大きく損傷した場合も、抜歯が検討されることがあります。特に、破損が歯の根まで及んでいる場合、放置すると炎症や痛みが生じる可能性が高いため早めの処置が求められます。

その他のケース

先天的に歯の数が多い過剰歯など、治療の一環として乳歯の抜歯が必要になる場合もあります。これらのケースは専門的な診断が必要であり、歯科医の指示に従うことが重要です。

乳歯の抜歯の流れ

乳歯の抜歯は、大人の抜歯と比べて手軽に行える場合が多いです。

しかし、適切な手順で細心の注意を払って行う必要があります。以下に、一般的な乳歯の抜歯の流れをご紹介します。

診察とカウンセリング

まず、歯科医師によって診察が行われます。この際、レントゲン撮影や口腔内のチェックを通じて、抜歯が必要な理由や状況が詳しく確認されます。

診察後、保護者の方とお子様に対して、抜歯の必要性や手順、リスクについて詳しく説明します。不安や疑問があれば、この段階で相談しましょう。

麻酔の準備

乳歯の抜歯には、局所麻酔を使用することが一般的です。お子さまが怖がらないよう、表面麻酔剤を使って感覚を鈍化させてから、注射の麻酔を行います。このプロセスにより、痛みを最小限に抑えることができます。

抜歯の実施

麻酔が効いていることを確認した後、専用の器具を使って乳歯を抜きます。乳歯の抜歯は短時間で終わることが多く、通常は数分で完了します。

抜歯は力を加えすぎないよう慎重に行われ、永久歯や周囲の組織への影響を最小限に抑えます。

抜歯後のケア

抜歯後はガーゼを噛んで止血を行います。止血が完了するまでの時間には個人差がありますが、通常は10分から30分程度です。その後、抜歯した部位の清潔を保つための注意点を説明します。

通院

必要に応じて、経過観察のために通院を指示される場合があります。指示されたタイミングでなくても、抜歯後に痛みや腫れが続く場合や、傷口の治癒に問題が見られる場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。

乳歯の抜歯費用

乳歯の抜歯にかかる費用は、処置の内容や地域、歯科医院によって異なります。以下に、一般的な費用の目安と考慮すべき点を解説します。

保険が適用される場合

乳歯の抜歯は、健康保険が適用されることが一般的です。保険が適用される場合、治療費の自己負担分は通常1割から3割となり、費用は数百円から1,000円程度に収まることが多いです。

ただし、乳歯が深く埋まっている場合や、特殊な器具を使用する場合は追加費用が発生することがあります。そのため、事前に確認しておくことが重要です。

自費診療の場合

健康保険が適用されない特別な処置や、希望による麻酔方法の選択などを行った場合には、保険が適用されず自費診療として扱われることがあります。この場合、費用は数千円から数万円になることがあります。

具体的には、静脈麻酔や笑気麻酔を使用した場合が該当します。

抜歯処置以外の費用

抜歯に伴う診察費、レントゲン撮影費用、消毒費などが追加でかかる場合があります。これらには基本的に保険が適用されますが、内容によっては自己負担額が増えることもあります。

費用の詳細を確認し、不明点があれば歯科医師に確認しておきましょう。

乳歯を抜歯したあとの注意点

乳歯の抜歯後は、傷口の治癒を促したり感染を防いだりするためのケアが必要です。以下に、抜歯後の注意点を具体的に解説します。

しっかり止血する

抜歯後は、歯科医師が用意したガーゼをしっかり噛んで止血しましょう。この間、唾液や血液が気になるかもしれませんが、頻繁にうがいするのは避けてください。口内の血液凝固が妨げられると、傷口の治癒が遅れる可能性があります。

ガーゼを噛む時間は通常30分程度が目安ですが、歯科医師の指示に従ってください。また、帰宅後などに出血が再開した場合は、清潔なガーゼを噛んで止血しましょう。

抜歯後すぐに食事しない

抜歯の際は、麻酔を使用します。麻酔の効果の持続時間には個人差がありますが、1〜4時間ほど持続するとされています。この間は口周りの感覚が鈍化するため、飲食は控えたほうが良いでしょう。

唇や頬の内側、舌などを噛んだり、飲食物の温度が分からず火傷したりする可能性があります。

柔らかい食べ物を選ぶ

抜歯後は、熱い食べ物や飲み物を避けることが重要です。熱いものは傷口を刺激し、出血を引き起こす可能性があります。また、硬いものや噛む必要が多い食べ物も控え、柔らかいものを選びましょう。

患部に刺激を与えない

抜歯した側で食べ物を噛むことは避け、患部への刺激を最小限に抑えるよう心がけます。また、激しい運動や長時間の入浴は血行を促進して出血を引き起こす恐れがあるため、控えましょう。

口腔内の衛生管理を徹底する

抜歯後、傷口に細菌が侵入すると痛みや腫れが増強する恐れがあります。そのため、口内を清潔に保つようにしましょう。

ただし、抜歯後の傷口周辺は非常にデリケートな状態です。傷口を直接ブラッシングしないよう注意してください。抜歯部位は避けて、歯をやさしく磨きましょう。また、医師から指示がある場合は、処方された抗菌剤やうがい薬を使用してください。

お子さまの場合、ご自身でうまくブラッシングできない可能性が高いでしょう。傷口に注意しながら、仕上げ磨きを丁寧に行ってあげてください。

異常がある場合は歯科医院を受診する

抜歯後に痛みや腫れが続いたり、発熱したりする場合は、感染症の可能性があります。すぐに歯科医師に連絡し、指示を仰ぎましょう。また、抜歯部位からの出血が止まらない場合も、速やかに受診することが重要です。

まとめ

乳歯の抜歯は、子どもの成長と健康を考える上で重要な治療の一つです。自然に抜けることが一般的ですが、虫歯や永久歯への影響などの理由で抜歯が必要になる場合があります。

お子さまの健康な成長を支えるためにも、定期的な歯科検診を受け、不安や疑問があれば早めに歯科医師に相談することが大切です。

乳歯の抜歯を検討されている保護者の方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。

一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。