こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。
インプラント治療は、失った歯を補う手段として近年注目されている治療方法のひとつです。
しかし「費用はどのくらいかかるのだろう?」「どんな流れで治療するの?」など、具体的な治療法について詳しく知らない方も、多いのではないでしょうか。治療後に後悔しないためには、インプラントについてきちんと理解しておく必要があります。
この記事では、インプラントの特徴や治療の流れ、費用や治療期間などについて詳しく解説します。
また、インプラント治療での痛みやメリットもご紹介するので、インプラントを検討中の方や治療法の特徴が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは
インプラントとは人の身体に埋め込む人工物のことを指し、人工弁やペースメーカー、整形外科の骨折治療のボトルなどもインプラントに含まれます。近年は歯科治療におけるインプラントが一般的になっているため、歯科治療のことを指す場合が多いです。
インプラント治療は失った歯を補う治療方法で、インプラントのパーツは、基本的に3つに分けられています。顎の骨に埋め込むインプラント体(人工歯根)と、その上に装着する上部構造(人工歯)、2つをつなぐ役目のアバットメント(支台部)で構成されているのです。
ブリッジや入れ歯など他の歯を補う治療法とは違って、歯根も取り戻すことが可能なため、自分の歯のようにしっかり噛めるでしょう。
インプラント治療の流れ
インプラント治療の細かい流れは歯科医院によって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。
1.カウンセリング
2.術前検査
3.手術前の処置
4.一次手術
5.二次手術
6.型取り
7.装着
インプラントの基本的な手術方法は、1回で手術を終わらせる一回法と2回に分けて手術する二回法に分けられますが、以下では二回法を解説します。
カウンセリング
初めに、カウンセリングを行います。インプラント治療の特徴や注意点、メリットやデメリットについて説明を受け、納得したうえで治療を受けましょう。
また、インプラント治療は、患者さまの悩みや希望を踏まえたうえで、適切な治療法を提案されます。そのため、自分の要望や疑問などをしっかり伝えることが大切です。
術前検査
次に、レントゲンやCTなどによる検査を行い、顎骨の量と密度、歯の状態などを調べます。歯周病検査、噛み合わせの確認なども行われるでしょう。
検査結果をもとに治療計画が立てられ、今後のスケジュールや見積り金額を提示されます。患者さまに治療計画の内容や見積金額にご納得いただけたら、契約を結んで治療開始です。
手術前の処置
精密検査の結果、口腔内に何らかのトラブルがあった場合は、手術前に処置を行う場合があります。
例えば、骨の厚みや骨密度が不十分だった場合は、骨を増やすための骨造成を行います。骨の状態が良くないままインプラント手術をすると、インプラントが定着しにくかったり寿命が短くなったりするためです。
虫歯や歯周病が見つかった場合も、インプラントの脱落などのトラブルを引き起こす可能性があるため、事前に治療を行います。インプラントの寿命を伸ばすためにも、口腔内のトラブルを手術前に治療することは非常に重要でしょう。
一次手術
一次手術は、顎の骨にインプラント体を埋め込むために行われます。所要時間は歯の本数や骨の状態によっても変動しますが、一般的には1本あたり1時間程度です。
歯茎を切開して骨に穴を開け、インプラント体を埋め込んでから歯茎を縫合します。一次手術の後は3〜6ヶ月程度間隔を空け、埋め込まれたインプラント体と骨の結合を確認し、二次手術に移行します。
二次手術
二次手術では、再び歯肉を切開してインプラントを露出させます。顎の骨とインプラント体が結合しているのを確認できたら、インプラント体にアバットメントを取り付け、手術は終了です。
手術後は、切開した歯茎が安定するまで1〜2週間程度待機します。
型取り
二次手術後に歯茎が安定し次第、上部構造の型取りを行います。このときに、人工歯の種類を決める場合が多いです。
審美面や機能面、費用などの面でも適切な種類が異なるため、担当医師と相談しながら希望に合う人工歯を選びましょう。
装着
上部構造が完成したら装着します。歯科医院によっては、噛み合わせの確認や仮止めを行い、様子を見る場合もあるでしょう。装着して違和感やトラブルがない場合は、インプラント治療の完了です。
ただし、治療後もメンテナンスは重要なので、定期的に歯科医院でチェックしてもらうようにしましょう。
インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は、事故や病気による骨移植、先天性の疾患などの場合は保険適用になる場合もありますが、基本的には保険適用外です。全額自己負担のため、費用は高額になるでしょう。
インプラントの価格は歯科医院などによっても異なりますが、一般的な費用は一本あたり約30万円〜50万円が相場です。
ただし、レントゲンやや骨造成などの費用が追加でかかるケースもあるため、余裕を持った見積もりが大切です。事前に担当の医師に、総費用を確認すると良いでしょう。
インプラント治療の期間
インプラントの治療期間の目安は、歯の状態や治療計画によっても異なりますが、一般的には3ヶ月〜1年程度の期間を要します。この期間には、カウンセリングや術前検査、手術や術後の待機期間なども含まれます。
インプラントと顎骨が結合されるまでに期間を要するのが、治療期間が長い理由の一つです。
また、患者さまの回復が遅かったり、骨移植や骨造成を行ったりした場合も、治療期間の延長が考えられます。そのため、インプラントの治療期間は人によって異なることを、十分に理解しておきましょう。
インプラント治療の痛み
インプラント治療には外科手術が必要ですが、麻酔を使用するため基本的には痛みを感じることはありません。そのため、痛みに弱い方や痛みの心配をしている方も、安心して治療を受けられます。
ただし、術後の痛みには個人差があり、インプラントの手術後に麻酔が切れると、痛みや腫れなどの症状が現れる場合があるでしょう。その際は、治療後に処方される鎮痛薬や抗生剤を服用することで症状を軽減できるケースがほとんどのため、心配は不要です。
一般的に、数日後には症状の緩和が見られますが、術後の腫れや痛みが長期間続くような場合には、担当の歯科医師に相談するようにしましょう。
インプラント治療のメリット
インプラント治療には、主に以下のメリットがあります。
・見た目が美しい
・天然歯と同じ感覚で噛める
・顎骨の健康維持が可能
・他の歯に影響がない
・耐久性が高い
それぞれ解説します。
見た目が美しい
インプラントは天然歯のような見た目を再現できるため、他人に人工歯と気づかれにくいメリットがあります。
歯を失った際の他の治療法には、入れ歯やブリッジなどがありますが、それらに比べてインプラントは審美性に優れており、美しく自然な見た目の歯を得ることができるでしょう。
天然歯と同じ感覚で噛める
インプラントは、天然歯と同様の感覚で食事ができます。人工歯根が顎骨に固定されているため安定感があり、しっかりと噛むことができるのです。
顎骨の健康維持が可能
インプラントのメリットのひとつが、顎の骨の健康を維持できる点です。インプラントは顎骨に直接埋め込まれるため、咀嚼したときの力が顎に直接届いて顎骨が痩せていくのを防げます。
顎の健康を保つことにもつながる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
他の歯に影響がない
他の歯を削らずに治療できる点も、非常に大きなメリットです。歯を失った際の治療法として、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどの治療法がありますが、どちらの治療法も他の歯に負担がかかり、特にブリッジは隣接する健康な歯を削る必要があります。
インプラントは独立して機能するため、周囲の健康な歯を守れるでしょう。
耐久性が高い
耐久性が高い点も、インプラントのメリットのひとつです。インプラントは、適切なケアを行えば20年以上使い続けられます。
初期投資は必要ですが、長期間使用できる点を考えるとコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
まとめ
インプラント治療は、カウンセリングや術前検査、手術後の待機期間などがあるため、治療完了までの期間が長くなる傾向にあります。個人の口腔内の状況によっても治療期間が異なるため、担当医師に確認をすると良いでしょう。
また、インプラントは基本的には自費治療のため、費用は高額になります。
しかし、見た目を美しく整えたい方や元の歯と同様の機能性を求める方には、メリットの多い治療です。健康な歯を削らずに自分の歯と同じような感覚で過ごせるのも、魅力の一つでしょう。
費用や治療期間などのデメリットを踏まえたうえで、ご自身が何を重視するのかをしっかり考えて治療法を選ぶことが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまが何を望まれているか、何に悩まれているかを一番に考えて治療を行っています。また、機能面だけでなく、見た目も理想的な口元を目指します。
一般歯科だけでなく、矯正治療やホワイトニング、予防歯科などにも力を入れております。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。