こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

一度銀歯で治療したけれど、セラミックに変えたいと考えている方はいらっしゃいませんか。セラミックの歯は基本的に自費診療での治療となりますが、さまざまなメリットがあります。

今回は、銀歯をセラミックの歯に変えたいという方に向けて、セラミックのメリットと種類についてご紹介します。セラミックの歯を長く使い続けるにはどうすれば良いのかについてもご紹介するので、参考にしてください。

銀歯をセラミックにすることは可能？

一度銀歯を入れて、その後何らかの事情でセラミックに変えることは可能です。入っている銀歯を削って外し、もう一度型取りをしてセラミックの歯を作ります。

この時、銀歯の下が虫歯になっているケースは先に治療を行います。歯質を削らなくてはなりませんが、虫歯などがない場合は古いセメントなどを取り除き、セラミックの詰め物や被せ物に変えられることもあります。

銀歯とは？

銀歯とは、歯科の保険診療で使われる金属の詰め物・被せ物のことを指します。金・銀・銅・パラジウムなどの合金でできており、とても硬くて丈夫なのが特徴です。

銀歯のメリット

銀歯には、以下のようなメリットがあります。

安価に治療が受けられる

銀歯の治療は保険診療で行えるため、価格を抑えられるのがメリットです。負担割合によって異なりますが、詰め物は2,000〜3,500円、被せ物は5,000円程度で治療を受けられます。

強度が高い

オールセラミックなどに比べて、銀歯は強度があります。奥歯の被せ物やブリッジなどに使用することも可能です。

どの歯科医院でも治療が受けられる

保険診療の範囲で受けられるため、どの歯科医院でも治療や修正が可能です。費用もどの歯科医院で受けても同じです。

銀歯のデメリット

銀歯には、以下のようなデメリットがあります。

見た目が良くない

銀歯は金属色をしているため、セラミックに比べて見た目が良くありません。奥歯なら気にしないという方もいるかもしれませんが、前歯に近い部分への使用は控える方が多いです。

寿命が短い

セラミックに比べ、銀歯は寿命が短いです。経年劣化しやすく天然歯との間に隙間ができやすいため、外れたり銀歯の下が虫歯になったりすることがあるのです。

定期的に交換しなければならないので、結果的にコストパフォーマンスが悪く感じるかもしれません。

汚れが付着しやすい

セラミックとは異なり、銀歯の表面はなめらかではありません。また、金属なのでわずかですが帯電しています。

体に害を与えるほどではありませんが、汚れが付着しやすいので二次虫歯に繋がりやすいです。

金属アレルギーの方は入れられない

お口の中に金属が入っていると、その金属がイオン化し、金属アレルギーの原因となることがあります。金属アレルギーがある方は銀歯を入れることができません。

メタルタトゥーが起こる可能性がある

溶け出した金属イオンが歯肉に着色し、歯肉が黒っぽく変色するメタルタトゥーが起こるケースもあります。メタルタトゥーは原因金属を取り除くだけでは改善されないこともあり、特別な治療が必要になる可能性があります。

銀歯をセラミックにするメリットとは？

銀歯をセラミックにするメリットは、以下のとおりです。

見た目が美しくなる

銀歯は金属の色なので、どうしても目立ちます。セラミックは白く透き通った素材でできているため、天然の歯に近い透明感を再現することができます。

周囲の天然歯の色に合わせて調整できるので、交換すると見た目がきれいになることが大きなメリットです。

清掃性が良い

セラミックの表面は汚れがつきにくくなっています。汚れが付着しにくいため、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

寿命が長い

銀歯の寿命は3年～5年といわれています。セラミックは7年～10年程度の寿命があります。

セラミック自体の寿命が長いというだけでなく、セラミックの歯を作る時により精密に型どりなどをすることも影響しているでしょう。隙間などができにくいため、銀歯より寿命が長くなるのです。

歯肉が変色しない

詳しくは後述するメタルボンド以外のセラミックの場合、歯肉が変色するリスクはありません。セラミックは金属ではないので、金属が溶け出すことが原因で起こるメタルタトゥーの心配はしなくていいのです。

金属アレルギーの心配がない

メタルタトゥーと同様に、セラミックは金属ではないので金属アレルギーの心配がありません。セラミックが原因で将来的に金属アレルギーを発症する可能性もないので、安心して長く使用できるでしょう。

銀歯をセラミックにするデメリットはある？

どんな治療法にも、メリットとデメリットがあります。銀歯をセラミックにするデメリットを確認しましょう。

全額自費負担である

セラミックの治療は自費診療となるため、全額患者様が負担しなければなりません。寿命が長いためコストパフォーマンスは悪くありませんが、一度に払う金額は大きくなります。

また、セラミックは自由診療のため、大まかな目安こそありますが歯科医院が自由に価格を決めることができます。それぞれの歯科医院に問い合わせないと、正確な価格がわからないこともデメリットといえるかもしれません。

セラミックにはどのような種類がある？

セラミックにはいくつか種類があります。取り扱っているものは歯科医院によって異なりますが、代表的な種類を確認しましょう。

オールセラミック

全てがセラミックで作られた詰め物・被せ物です。天然の歯により近い透明感を再現することができます。

天然歯の透明感を再現できるので見た目が非常に美しく、審美性を求める方に選ばれる傾向があります。

ただし、オールセラミックは衝撃に弱く、割れるリスクがあります。力のかかる奥歯などへの使用は推奨されていません。

ジルコニア

オールセラミックよりは少し劣りますが、見た目が良い詰め物・被せ物です。人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの硬さが特徴の素材です。奥歯など、強い力がかかりやすい部分にも使用できるでしょう。

しかし、とても硬い素材のため、調整や修理が難しいというデメリットがあります。高さなどに問題があれば、調整ではなく作り直しとなることもあるでしょう。

メタルボンド

金属の土台にセラミックを焼き付けた種類です。土台が金属なので耐久性が非常に高いことが特徴です。外側はセラミックなので、審美性も低くはありません。

ただし、金属が使われているため、金属アレルギーの方は使用できません。メタルタトゥーのリスクもあるため、審美性を求める方は避ける傾向があります。

ハイブリッドセラミック

プラスチックとレジンを合わせた素材が、ハイブリッドセラミックです。ハイブリッドセラミックは保険診療でも使われることがあります。

自費診療で使われる時でも、他のセラミックに比べて安価なことが特徴です。プラスチックが入っているため、多少汚れや傷がつきやすいというデメリットがありますが、費用の面から選ぶ方は多いです。

セラミックを長く使い続けるための方法

セラミックは銀歯に比べて寿命が長いのが特徴です。

しかし、適切に使用しなければ寿命は短くなるでしょう。セラミックを長く使い続ける方法をご紹介します。

清掃を丁寧に行う

セラミックは汚れがつきにくいですが、それでも清掃は大切です。特に歯と詰め物・被せ物の境目部分は汚れがたまりやすく、虫歯になりやすいです。

この部分を丁寧に磨くことで、セラミックを長持ちさせられるでしょう。二次虫歯を引き起こして被せ物が外れたり、歯が割れたりするのを防ぐことができます。

プロフェッショナルケアを受ける

お口の中には、バイオフィルムや歯石など、ご自宅では落とせない汚れがあります。3ヶ月に一度の定期検診で落としてもらえば、口内環境をいい状態に保てるでしょう。

口内環境が整っていれば、セラミックを長持ちさせることができます。

噛み合わせの調整を細かく行う

天然歯は、日々の使用で徐々にすり減ります。それに伴って、上下の歯の噛み合わせも変化します。

セラミックはあまりすり減らないので、天然歯だけがすり減ることでセラミックの高さが合わなくなることがあるのです。治療時は噛み合わせが合っていても、定期的に調整しなければ噛み合わせが悪化します。

噛み合わせが悪化してセラミックに強い力がかかってしまうと、破損につながります。定期検診の際に細かくチェックし、必要に応じて噛み合わせの調整を行ってもらいましょう。

まとめ

銀歯をセラミックにすると、見た目が良くなる、メタルタトゥーの心配がないなどのさまざまなメリットがあります。価格は高額になりますが、寿命が長いため結果的にコストパフォーマンスが良い可能性はあるでしょう。

セラミックにはさまざまな種類があります。歯科医院によって取り揃えている素材が違うため、セラミック治療を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。