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こどものワイヤー矯正の費用はどれくらい?保険適用についても解説!

こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。

歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせや口腔内の健康にも大きく寄与します。こどもの歯並びは成長とともに改善される可能性も僅かにあります。

しかし、悪いまま放置すると、歯周病や顎関節症などのトラブルの原因になるかもしれません。成長期のうちに、早めに矯正を検討する家庭も多いでしょう。

本記事では、こどものワイヤー矯正に焦点を当てて、費用や保険適用について解説いたします。お子様の歯列矯正を検討中の方の参考になれば幸いです。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正とは、歯並びを改善するために行われる歯科治療の一つです。ブラケットと呼ばれる小さな金具を歯に接着し、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かす方法です。

ワイヤーに加わる力の大きさや方向を細かく調整して、歯を正しい位置まで移動可能です。

ワイヤー矯正の装置は取り外しができません。歯磨きやメンテナンスには注意が必要です。

ワイヤー矯正にはメリットもありますが、気をつけるべきデメリットもあります。詳しく確認しましょう。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正の最大のメリットは、重度な歯並びの乱れに対応している点が挙げられます。抜歯と併用することで、大きな歯の移動が可能です。

マウスピース矯正など、他の方法では治療ができないと言われた方でも、ワイヤー矯正で治療できる可能性が高いです。

ワイヤーを使用した細かな調整もできるため、あらゆる方向に力をかけて歯を動かせます。また、治療計画通りに進みやすく、確実に矯正できる方法と言えます。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正には、大きく分けて3つのデメリットがあります。治療を検討される方は、必ずデメリットを把握した上で決断しましょう。

痛みが強い

ワイヤー矯正は、他の矯正方法と比べて痛みが強いです。ワイヤーを調整した日の夜から翌々日ごろまでは、特に痛みが強いでしょう。

中には眠れない方や食事に支障が出る方もいらっしゃるため、鎮痛剤を併用しなければならないこともあります。また、ワイヤーや装置が頬の裏などに当たるため、口内炎ができやすいです。

ワイヤーが目立つ

ワイヤー矯正で一般的に使用するワイヤーはシルバーです。白い歯と並ぶと非常に目立つため、審美性を気にする方は避ける傾向にあります。

白色の目立たないワイヤーを使用する歯科医院や、歯の裏側にワイヤーを通す矯正方法もあります。見た目が気になる方は、一度歯科医院に相談してみましょう。

歯磨きが大変

ワイヤー矯正は取り外しができません。ワイヤーの金具部分や重なる箇所に、食べかすが溜まりやすいため注意が必要です。汚れが溜まったままになると、虫歯や歯周病の原因になります。

通常のブラッシングに加えて、ヘッドが小さいタフトブラシの併用が欠かせません。こどもの場合は、保護者の方のサポートが必要不可欠です。

ワイヤー矯正で治療できる症例

ワイヤー矯正の特徴として、重度の歯並びの乱れでも治療できる点が挙げられます。具体的に治療できる主要な症例について、4つ解説いたします。

叢生(乱杭歯)

叢生とは、歯同士が重なって凸凹している状態を指します。顎が小さく歯が収まるスペースが足りない場合や、歯が大きくて顎に収まらない場合に叢生になる傾向があります。

乳歯は綺麗に並んでいても、永久歯に生え変わると叢生になることがあります。乳歯に比べて、永久歯が大きいことが原因です。

開咬(オープンバイト)

開咬とは、前歯が噛み合わない状態を指します。食べ物を噛みきれない、発音がしづらいなど、日常生活に支障をきたす場合が多いです。

幼少期の指しゃぶりや舌を押し出す癖などが原因になります。

反対咬合(受け口)

反対咬合とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を指します。正常な前歯は上の歯が前に出ています。

反対咬合の状態では、食べ物の咀嚼や審美性、発音に悪影響が出やすいです。遺伝的な要因や日常の悪癖による影響が大きいと言われています。

上顎前突(出っ歯)

上顎前突は、前歯が前に突出している状態を指します。口呼吸になりやすく口内が乾燥するため、虫歯や歯周病になりやすい歯並びです。

大きく笑った時に歯茎が目立つなど、審美性を気にされる方が多くいらっしゃいます。

こどものワイヤー矯正の費用

こどものワイヤー矯正の費用は、歯の状態や矯正方法によって異なります。特に、永久歯が生え終わっているかいないかで、費用が大きく変わります。

以下では、治療時期ごとにかかる費用をご紹介します。

乳歯が残った時期に行う「1期治療」

乳歯と永久歯が混在した時期に矯正を行う「1期治療」の費用は、約20万〜50万円です。

1期治療では、こどもの成長を利用して顎の拡張や歯の移動を行います。治療は早期・かつ安価に完了する傾向があります。

症例によっては、1期治療からそのまま2期治療に引き継がれる場合もあるでしょう。2期治療だけを受ける場合よりも費用を抑えられる可能性が高いので、1期治療を検討する方は多いです。

永久歯が生え揃ってから行う「2期治療」

2期治療は永久歯が生えそろってから行う矯正治療で、大人の矯正と同じです。費用相場は、1期治療を行っていた方は約40万〜60万円、2期治療から始めた場合は約80万〜120万円です。

矯正後の保定期間

1期治療と2期治療どちらの場合でも、矯正期間が終了した後に「保定期間」があります。歯並びの後戻りを防ぐために保定装置をつける期間です。

矯正自体が終わった後も定期的に歯科医院に通い、経過観察やメンテナンスを行う必要があります。

保定装置の費用や再診料は歯科医院によって異なります。治療費用に含まれている場合もあれば、15,000円程度の再診料を支払う場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

こどものワイヤー矯正は保険が適用される?

残念ながら、ワイヤー矯正は基本的に保険適用外の治療となります。

しかし、一部の地方自治体では子どもの矯正治療を支援する制度があり、一定の補助金が出る場合もあります。補助金制度は自治体によって異なるため、詳しい情報は各自治体のホームページで確認するか、窓口に問い合わせると良いでしょう。

また、以下の厚生労働大臣が定める一部の疾患については、矯正治療に保険が適用されます。当てはまる可能性がある場合は、専門の病院で診察を受けましょう。

・唇顎口蓋裂
・ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
・鎖骨頭蓋骨異形成
・トリーチャ・コリンズ症候群
・ピエール・ロバン症候群  など61疾患

こどもの矯正にかかる費用を安く抑える方法

こどもの矯正にかかる費用を安く抑える方法としては、以下が挙げられます。

・裏側矯正を選択しない
・複数の歯科医院で相見積もりを取る
・早期に矯正を開始する

ワイヤー矯正は、歯の表側に装置を固定するのが一般的ですが、中には装置を歯の裏側に固定する方法があります。審美性が良いため人気を集めていますが、矯正費用が高額になる傾向があります。

矯正は一時的なものであるため、費用を抑えたい方は表側のワイヤー矯正を選択すると費用を抑えられるでしょう。

矯正治療を検討する際には、複数の歯科医院で相見積もりを取ることも重要です。サービス内容や費用面などを総合的に評価した上で、歯科医院を選択しましょう。

また、こどもの矯正は早めに検討したほうが費用を抑えられる可能性が高いです。顎の骨が柔らかい時期に治療を始めれば、顎の拡張なども行いやすいでしょう。治療期間が短縮され、自然と費用も安価になります。

こどもの矯正を安く行いたい方こそ、早めに歯科医院に相談することを推奨します。ご予算に不安のある方は、医療ローンや分割払いも検討すると良いでしょう。

まとめ

今回は、こどものワイヤー矯正について解説しました。こどもの歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせや口腔内の健康にも関連しています。

矯正を検討されている方は多いですが、保険適用ではないため40万〜120万円と治療費用が高額です。

しかし、一部の自治体では補助金が出る場合もあります。早めに治療をすることで、費用を抑えられる可能性が高くなるでしょう。

歯の健康はこどもたちの全身の健康にも影響を与えます。こどもの歯並びや歯の状態は、定期的に確認してもらいましょう。

子供のワイヤー矯正を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。