こんにちは。名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックです。
「セラミックの歯はどれくらいの期間持つんだろう?」と疑問に思っていませんか?セラミックの歯の寿命は、使用しているセラミックの種類によって違います。適切にお手入れすれば、平均的な寿命より長く使える場合もあるでしょう。
そこで本記事では、セラミックの歯の寿命や寿命を短くする原因、長く使い続けるための方法などを解説していきます。気になる方はぜひ参考にしてください。
セラミックの歯は何年もつ?
まずは、セラミックの歯の平均的な寿命を確認しましょう。冒頭でもお伝えしたとおり、セラミックの歯は種類によって寿命が異なります。以下の種類ごとに解説してきます。
・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・ジルコニアセラミック
・メタルボンド
・e-max
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
オールセラミック
オールセラミックは、その名の通り完全にセラミックだけで作られた歯になります。天然の歯に近い白色や透明感を出せるため、自然で美しい見た目を維持できるのが最大のメリットです。
ある程度の強度もある丈夫な材質で、経年劣化や汚れに強い特徴があります。平均的な寿命は10〜20年です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、プラスチック(レジン)とセラミックを混ぜ合わせて作られた素材です。オールセラミックと比べると審美性はやや劣り、使用できる範囲が限られていることがデメリットです。
ですが、オールセラミックよりも安い費用で治療できるというメリットがあります。セラミックで出せる歯の美しさをある程度キープしながらも、費用を抑えて治療したい方から選ばれています。
ハイブリッドセラミックの平均的な寿命は7〜8年になります。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックとは「人工ダイヤモンド」といわれるジルコニアを使用して作られるセラミックです。ダイヤモンドは硬くて美しいのが特徴的な石ですが、ジルコニアもかなり硬度に優れた素材となっています。天然の歯よりも硬くて丈夫です。
しかし、天然の歯よりも硬いので、天然の歯を傷つけてしまう可能性があります。力を入れて噛み締めないように注意しなければならないでしょう。
ジルコニアセラミックの平均的な寿命は10年前後になります。
メタルボンド
メタルボンドは、中心が金属で表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。金属で作られているため丈夫で耐久性に優れていますが、金属アレルギーがある方には向いていません。
また表面はセラミックなので天然の歯に近い見た目をしていますが、角度によっては根本から金属が見える場合もあります。溶け出した金属イオンが血液にのって体内に広がると、頭痛や肩こりを引き起こす場合もあるでしょう。
メタルボンドの平均的な寿命は8年です。
e-max
e-maxは、二ケイ酸リチウムガラスが主成分のセラミックです。見た目の美しさに優れ、着色汚れにも強いため美しい歯をキープできます。
硬さは天然の歯と同じくらいで強度も十分にあります。金属アレルギーの方にも適応できます。
e-maxの平均的な寿命は10〜15年と、オールセラミックと同じくらいかやや短いイメージです。
セラミックの歯の寿命を短くする要因
セラミックの歯の寿命を短くする要因として、主に以下の4つが挙げられます。
・歯ぎしりや食いしばり
・噛み合わせが変化した
・外部からの強い衝撃
・適合状態が悪い
それぞれ順番に解説します。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの歯に限らず全ての歯の寿命を縮めます。歯の表面がすり減ったり、力を加えられて歯に負担がかかったりするからです。
過度な力がかかると、セラミックが欠けたりヒビが入ったりする可能性があります。感情が高ぶったときに歯を噛み締める方や、睡眠中に歯ぎしりをする癖がある方など、歯ぎしりや食いしばりをする原因は色々です。
噛み合わせが変化した
加齢や虫歯治療などによって噛み合わせが変化してくると、セラミックの歯の寿命が縮まることがあります。噛み合わせが変わるということは、歯の高さや噛むときにかかる力にバラツキが出るということです。
一箇所の歯に圧力が加わったり、以前よりも強い力で噛んだりして、歯に負担がかかる可能性があるのです。
外部からの強い衝撃
外部から強い衝撃が加わると、セラミックが割れたりヒビが入ったりするため寿命が縮みます。
・スポーツをしているときにボールが顔面に直撃した
・道路で転んでアスファルトに顎を強打した
・交通事故で顔に衝撃を受けた
外部から強い衝撃が加わってセラミックの歯が割れる状況としては、上記のようなケースがよくあります。
セミラックは言い換えれば「陶器」です。強度は違うかも知れませんが、セラミックの歯が割れるのは、陶器の湯呑みやお茶碗を落としてパリーンと割れるようなイメージになります。
適合状態が悪い
セラミックと天然の歯が馴染むように加工します。加工する過程のどこかでミスをしたり、処置が甘かったりすると、セラミックの歯の寿命が縮む原因となります。
セラミックの歯の寿命は、セラミックの種類や質だけでなく、治療を行う歯科医師の技術にも左右されるということです。
セラミックの歯を長く使い続けるためには
セラミックの歯を長く使い続けるには、以下の4つを心がけましょう。
・実績豊富なクリニックで治療する
・歯磨きを丁寧に行う
・マウスピース(ナイトガード)を活用する
・定期的にメンテ歯科でメンテナンスを受ける
それぞれ順番に解説します。
実績が豊富なクリニックで治療する
セラミックの歯を長く使い続けたいのであれば、実績が豊富な信頼できるクリニックで治療を受けましょう。腕の良い歯科医師に治療してもらうことで、安価な素材のセラミックを使用しても長く使い続けられる場合があります。
クリニックのホームページでこれまで治療実績や口コミを確認したり、知り合いの情報をもとに信頼できるクリニックに治療をお願いしましょう。設備やスキルが整っているクリニックは、治療後のフォローも手厚いです。
歯磨きを丁寧に行う
歯磨きを丁寧に行って口の中を清潔に保つと、セラミックの歯の寿命を長持ちさせることにつながります。丁寧に歯磨きすると虫歯や歯周病を予防できるため、セラミックの歯も長持ちされられるのです。
具体的には、毎食後に1日3回歯磨きをしてください。余裕があれば起床時と就寝前にも歯磨きをするとさらに良いでしょう。
また歯磨きをするときは、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシなどのお手入れグッズを活用してください。より口腔内を清潔にできます。
マウスピース(ナイトガード)を活用する
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、マウスピース(ナイトガード)を使用するのが有効です。
寝ている間は意識がないため、歯ぎしりをやめようと思ってもコントロールできません。マウスピースを装着していれば、強く噛み締めても歯に過度な圧力がかからないように守れます。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミック治療が終了したからといって通院をやめるのではなく、治療終了後も定期的に歯科でメンテナンスを受けましょう。セラミックの歯を長持ちさせられます。
治療後の経過観察はもちろん、虫歯予防のためのブラッシング指導や歯石の除去などもしてもらえます。もし虫歯や歯周病などのトラブルがあれば早期発見にもつながるため、重症化する前に治療を開始できます。
まとめ
本記事では、セラミックの歯の寿命を縮める原因や、長持ちさせるための方法について解説してきました。
ケアが不十分で口腔内が生活に保てていなかったり、強い力が加わって歯に負担がかかったりすると、セラミックの歯の寿命は縮みます。歯磨きなどの自宅でできるケアを丁寧に行いながら、歯科で定期的に検診を受けましょう。
歯の健康を守るだけでなく、セラミックのつながるのです。
セラミックの歯を検討されている方は、名古屋市中区にある、みさとデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。